ぼく牧師 〜聖書研究・礼拝メッセージ、ときどき雑談〜

*聖書の引用は特別記載がない限り、日本聖書協会『聖書 新共同訳』 1987,1988 から引用しています。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『この愛は本物じゃないかもしれません』(vol.2)マルコによる福音書12:28〜34、コリントの信徒への手紙一13:1〜13

礼拝メッセージ 2018年8月26日(於:田瀬教会) 【愛のハードルが高すぎる】 世の中で最も崇められているもの、憧れられているものがあるとすれば、それは「愛」でしょう。ヒット曲の多くは、愛にまつわる詩が歌われています。映画や小説には、ラブロマンス…

『この愛は本物じゃないかもしれません』(vol.1) マルコによる福音書12:28〜34、コリントの信徒への手紙一13:1〜13

礼拝メッセージ 2018年8月26日(於:華陽教会) 【愛がなければ価値はない?】 「善人と偽善者との違いは何か?」と聞かれたら、「そこに愛があるか否かだろう」と返されることが、最も多いと思います。愛がなければ、どんな善行も自分勝手な行いにしかなら…

『綺麗な話には裏がある』 ルツ記2:1〜13

聖書研究祈祷会 2018年8月22日 【単純に美しくはない話】 旧約聖書の中で、ルツ記ほど人々に愛された話はないかもしれません。夫を失った嫁と息子を失ったしゅうとめ……その2人が互いを思いやり、互いの幸せのために行動する、非常に美しい話です。ところが、…

『捨てられちゃった……』 イザヤ書5:1〜7、使徒言行録13:44〜52

礼拝メッセージ 2018年8月19日 【捨てられたイスラエル】 神様に見捨てられた……と感じた経験はあるでしょうか? イスラエルの民は少なくともこれを二度経験します。一つは、アッシリアによって北イスラエルが滅ぼされたとき、もう一つは、バビロニアによって…

『嘘つきサムソンと正直デリラ?』 士師記16:1〜22

聖書研究メッセージ 2018年8月15日 【女と男の問題】 女と男の問題……そんなついつい聞き耳を立ててしまうスキャンダラスな話が、士師記13章から16章にかけて描かれる、サムソン物語のクライマックスに出てきます。通常、「英雄の悲劇」として読まれている箇…

『洗礼を受けたらこうならないといけませんか?』 ミカ書6:1〜8、エフェソの信徒への手紙4:25〜32

礼拝メッセージ 2018年8月12日 【新しい生き方】 「クリスチャンは、みんなこういう生き方をしているのですか?」……そう聞かれたら困ってしまうことが、今読んだエフェソの信徒への手紙に書かれていました。神様を信じる前の生き方ではなく、神様を信じた後…

『犠牲にしてよかったの?』 士師記11:1〜11、29〜40

聖書研究祈祷会 2018年8月8日 【美しく語られる犠牲】 誰かのために自らの命を犠牲にする……その行動に対し、私たちは美しさを感じます。アニメや映画に出てくるヒーローが、自分を犠牲にしてでも誰かを守る、その人の命を救う……そんな姿に私自身、憧れを感じ…

『この家族は平和になれますか?』 創世記27:41〜45、エフェソの信徒への手紙5:21〜6:4

礼拝メッセージ 2018年8月5日 【家族と平和】 平和について語るとき、「家族」という言葉ほど便利なものはありませんでした。私たちが「争いのない平和な世界」と聞いてまず思い浮かべるのは、家族と平和に過ごせる世界です。お父さんとお母さんが喧嘩しない…

『正しい戦争?』 士師記5:1〜18

聖書研究メッセージ 2018年8月1日 【侵略戦争】 聖書の中には、数多くの血生臭い話が出てきます。特に、ヨシュア記以降は戦争の記事が一気に増えます。イスラエルの民は、エジプトからカナンの地に移住する際、そこにいた先住民と繰り返し衝突してきました。…