教会の感染症対策 2020年3月3日
【教会で行なっている感染症対策】
華陽教会では、今のところ礼拝や聖書研究祈祷会を通常どおり続ける予定です。新型コロナの感染力は事例によって様々ですが、多くの事例で感染者は周囲の人にほとんど感染させていません*1。これまでも、単に空間を共にしたくらいでは感染しにくいことが分かっています*2
ただし、閉鎖的な空間で多くの人と近距離で会話する環境だと、咳やくしゃみがなくても感染を拡大させるリスクがあります*3。華陽教会は最大80名が座れる空間で平均25名の人が礼拝に出席しています。礼拝の前後に換気もしっかり行なっています。当日は加湿器を入れて、なるべく間を空けて座るように呼びかけています。
礼拝時間はメッセージをコンパクトにして40〜50分程度に短縮しています。受付ではアルコール除菌をしてもらい、必要な人にマスクを渡しています。接触感染を防ぐため、トイレではペーパータオルを利用してもらっています。
第一日曜日の聖餐式は、用意する人に除菌とビニール手袋の使用をお願いしています。司式者も除菌をしてからパンと杯に触れています。華陽教会の聖餐式は、配餐者2人がそれぞれの席へ盆を持っていき、本人が直接パンと杯を取るようにしてもらっているため、接触は最低限になっています。
昼食サービスについては、箸・コップ・お皿は全て使い捨てを利用しています。配膳する人にはビニール手袋を利用してもらっています。だいたい20名が座れる空間に10名前後の人が座ります。礼拝堂に比べると部屋が小さいので、念のため昼食中もドアを開けて換気を促しています。
もともと基礎疾患のある方や、発熱・呼吸器症状・倦怠感などが出ている方、睡眠不足の方には出席を控えてもらっています。高齢のため、免疫が下がっているため、家族にうつすのを心配しているため相談された方にも出席を控えてもらっています。
奏楽や司式の奉仕に当たっている方も相談の上、同じようにしています。迷惑をかけるかもしれないと遠慮せず、今後も不安なことがあれば牧師にご相談ください。
【教会から感染が確認された場合】
もしも、華陽教会の礼拝に出席している人から新型コロナウイルスの感染が確認された場合、その日から2週間以内の礼拝、祈祷会、集会の開放を中止します。その間に、発熱・呼吸器症状・倦怠感などが見られる方は、礼拝を再開してからも、しばらく出席を控えてもらいます。
また、同じ建物を共有している芽含幼稚園から感染が確認された場合も、礼拝に出席している人と被っているため、潜伏期間*4を考慮して同様の対応をします。
礼拝への出席を中止している間は、Facebookページから動画による聖書朗読、メッセージ、とりなしの祈りを配信します。讃美歌は権利関係の確認に時間がかかるため動画には挙げません。礼拝メッセージの原稿は、当日読むこともできるようにブログで公開します。
新型コロナウイルスは、季節性インフルエンザに比べて感染力は少し弱く、重症化のリスクは少し強いくらいの性質です*5。
重症化するリスクの高い高齢者の多い教会や、会堂が閉鎖的な構造になっている教会、広範囲の信徒が出席する大規模な教会や、礼拝参加者で混むような教会では、礼拝の中止も適切な判断だと思います。ただ、条件に関係なく集会へ出席することを極端に恐れる必要はないと思います。
【感染症対策を変更する場合】
基本的には、上記のような対応を実施していきますが、ウイルスについての情報の更新や環境の変化によっては、対応を変える場合もあります。たとえば、聖餐式や昼食サービスは岐阜市内の状況によっては中止にするかもしれません。その都度、対応を考えた上でお知らせしようと思います。
【参考資料】
*1:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html参照。
*2:https://m.facebook.com/100001305489071/posts/2716494688404021/?d=n 参照。
*3:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html参照。
*4:新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)|厚生労働省参照。
*5:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html参照。