2021年9月3日
SNS上で、関西学院大学の学生に向けて、大学接種会場で新型コロナワクチンの異物混入が見つかったことに触れ、「ワクチンは生物兵器」「世界中のキリスト教団体は接種に反対してる」と発信しているアカウントが見られますが、卒業生で牧師の私も2回接種を受けています。教会員のほとんども接種を済ませ、みんな元気です。
確かに、アメリカをはじめとする福音派の一部(全部ではない)では、新型コロナワクチンに反対する人たちがいますが、世界中の主要なキリスト教団体の多くは、ワクチンに反対ではありません。接種を呼びかけているところもあります。
カトリック教会では、ワクチン接種が呼びかけられ、ローマ教皇自身も受けています。(https://www3.nhk.or.jp/.../20210115/k10012815281000.html)
英国国教会のカンタベリー大主教も、自身がワクチン接種を受けたことを公表しています。(https://twitter.com/JustinW.../status/1351136454668382220...)
キリスト教精神を土台にしている日本バプテスト病院(https://www.jbh.or.jp/news/9433.html) や淀川キリスト教病院(http://www.ych.or.jp/news/covid-19_vaccine.html) でも、新型コロナワクチンの案内をしています。各国のキリスト教精神を土台とした病院も、同様にワクチン接種に協力しています。
私が属する日本基督教団の牧師たちも、既に何人か新型コロナワクチンの接種を受け、教会員のワクチン予約に協力している人もいます。副反応でしんどかった人もいますが、新型コロナにかかって重症化するリスクより、はるかにデメリットが低いです。
今回、異物混入が見つかったことで不安になっている学生も多いと思いますが、見つかっている金属片は、注射器の針に入らず、ゴム栓の破片であった場合も、筋肉注射で血管に詰まる恐れは低いです。また、アレルギーを起こさない素材のため、人体への危険性は考えにくいと言われています。(https://www.asahi.com/articles/ASP8Y6TLVP8YULBJ004.html)
そして、SNS上で訴えられているように、もし、ワクチンが「生物兵器」なら、政府は接種の呼びかけに従う従順な国民を削減し、自分たちに従ってくれない、コントロールしにくい人たちを残すことになります。人口が減って、徴収できる税も減ります。複数の方が指摘しているように、メリットがありません。
どうか、不安を煽る人たちに注意し、正確な情報に触れて、自分自身や周りの人を守ってください。