日曜礼拝 2022年6月26日
案 内
華陽教会では、マスク・消毒・換気・加湿・三密回避の座席調整をした上で、時間を短縮して礼拝に集まっています。共に今、教会にいる人も配信を見ている人も、互いのために祈りを合わせ、聖書の言葉を味わいましょう。
前 奏
（＊奏楽者は牧師の案内のあと、前奏を弾き始めます。司式者は前奏の終わり頃に講壇へ立ち、会衆を招く準備をします。招詞の聖書箇所は読み上げる必要はありません。網かけ部分は司会が読むところ、四角部分は会衆が立つところです。（かっこ）は会衆の様子を見て省けるときは省きます。）
招 詞
あなたはわたしの隠れが。苦難から守ってくださる方。救いの喜びをもって／わたしを囲んでくださる方。（詩編32:7）
讃美歌
マスクをしたままで、旧讃美歌519番「わがきみイェスよ」1節、3節を歌います。諸事情でマスクを外している方は、歌うのをご遠慮いただき、心で賛美を合わせましょう。
お祈り
（ご着席ください）共に祈りを合わせましょう。
◆愛と力の源である、私たちの神様。今日もまた、日曜日の礼拝を始めることができ、感謝いたします。どうか今、ここに集まった人たちと、自宅で、施設で、職場で、屋外で、あなたの言葉を受けようとしている人を祝福してください。
◆私たちの神様。初めてここに来た人や、久しぶりに集まっている人と、一緒に礼拝ができることを感謝いたします。どうか今、あなたから与えられた出会いとつながりを大切にし、共に、あなたの恵みを受け取らせてください。
◆私たちの神様。戦争や、災害や、事故や、事件によって傷ついた人、苦しんでいる人にあなたの憐れみがありますように。どうか今、一人一人に必要な癒しと回復がもたらされ、あなたの希望によって新しく生かされますように。
◆私たちの神様。来週は、芽含幼稚園のこれまでの歩みと、これからの未来を覚えて、みんなで祈りを合わせます。どうか今、今年度就任された先生と、隠退される理事の方に、あなたの恵みと祝福がありますように。子どもたちの成長がますます導かれますように。
◆人と人との間におられる、イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
聖 書
聖書の言葉を聞きましょう。マルコによる福音書5:11〜20、使徒言行録16:16〜24（新共同訳より抜粋）
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＊日本聖書協会の「ホームページ等への聖書の引用について」に基づき、聖書の引用を適切な範囲内で行うため、配信終了後に聖書箇所のみ記載し、本文をカットしています。該当する聖書箇所を「聖書本文検索」で「書名」と「章」まで入力し、「節」入力を省略すれば、章全体を参照できます。交読詩編も同様に後からカットしています。 |
讃美歌
マスクをしたままで、讃美歌21の377番「神はわが砦」を歌います。諸事情でマスクを外している方は、歌うのをご遠慮いただき、心で賛美を合わせましょう。
メッセージ
イエス様が、大勢の悪霊に取りつかれたゲラサの人を癒したときも、パウロたちが、占いの霊に取りつかれた女性の奴隷を助けたときも、その地方に住んでいた人々は、全く喜べませんでした。むしろ、驚き、恐れ、拒絶しました。「村から出て行ってもらいたい」「牢にぶち込まれてほしい」そう言って、悪霊を追い出した人を追い出しました。
ゲラサに住んでいた人々は、墓場を住まいにしていた男から、悪霊が追い出されたことにより、近所の養豚場の豚が、行き場を無くした悪霊たちに取り憑かれ、一気に2000匹近く、湖で溺れ死んだことを知りました。大損害です。養豚場の職員をはじめ、その豚によって、採取や、畑や、飲食店を営んでいた人たちは、全員生活に困ります。
ローマの植民都市であるフィリピに住んでいた人々は、占いの霊に取り憑かれた女からその霊が追い出されたことにより、生活の基盤であった彼女のお告げを聞くことができなくなりました。占いの霊と訳されている「ピトン」は、ローマの市民にとっては、アポロンの化身だったので、神から託宣を受けられなくなった信者と同じ状態でした。
通常なら、託宣を聞いた上で行われる、市政や行政がストップします。あらゆる商人が安心して、仕事を進められなくなり、様々な工程に遅れが生じ、莫大な損害を被ります。当然、占いの霊に取り憑かれた女奴隷の主人たちは、その責任を問われます。下手すれば、市民から袋叩きです。自分たちの生活が壊されます。
それぞれの村で、それぞれの町で、悪霊を追い出された人の周りでは、恐ろしい目に遭っている、市民の姿がありました。自分の意志を失い、墓場をうろついている男、まともな意思疎通ができず、ひたすら利用される女……彼や彼女が、囚われたものから解放され、正気を取り戻したところで、「よかったね」と素直に喜ぶことはできません。
囚われた人、縛られた人を無視することで生きてきた、自分たちの生活が脅かされるからです。実を言うと、イエス様の弟子であるパウロとシラスも、最初は霊に取りつかれた女性を無視しようとしていました。祈りの場所に行く途中、たまたま出会った女奴隷は、明らかにこの町の託宣に関わる人物で、背後には市政を司る有力な主人が見え隠れします。
ただでさえ、ローマ帝国にユダヤ人の宗教を導入しないよう警戒されている自分たちが、ローマの植民地で託宣を行う女性と接触したら、宗教間の戦争になりかねません。ここは大人しく、事を荒立てず、静かに祈りの場所までやり過ごす方が得策です。もしここで、騒ぎを起こしたら、順調な伝道はできません。
ところが、女性の奴隷はしつこく彼らにつきまといます。厄介なことに、異教の彼女はパウロとシラスに戦いを挑むわけではなく、宣教師に打ち勝とうとするわけでもなく、むしろ、キリスト教を広めようとする弟子たちの宣教に加担します。「この人たちは、いと高き神の僕で、皆さんに救いの道を宣べ伝えているのです」
今まで託宣を受けていた女性が、宣教師に聞き従うよう、市民に向かって叫んでいる。ローマの宗教から、キリスト教へ寝返ったように振る舞っている。できれば敵対したくない、やり過ごしたい勢力に、目をつけられること必須です。パウロとシラスは、なかったことにしようと思ったのか、幾日も彼女を無視します。波風立てないことを優先します。
しかし、彼女の叫びは止まりません。神様は彼女を黙らせません。意志を奪われ、利用され、支配されてきたこの女性は、囚われた人の救いより、自分たちが脅かされないことを優先する、弟子たちに変化をもたらします。囚われた人を無視しようとする、彼らの口を開かせます。「イエス・キリストの名によって命じる。この女から出て行け」
その時、弟子たちの前に新しい道ができました。かつて、イエス様が助けた男のために追い出され、次の村へと歩き始めたあの道です。追い出される……それは新しい道の始まりでもあります。教会はユダヤ人の会堂から追い出され、ローマから追い出され、世界中へ広がっていきました。各地で追い出された人が、さらに新しい道を作っていきました。
贖宥状の利益に取りつかれた教会から、利権を追い出した人々が追い出され、新しい教会の道ができていきました。植民地主義に囚われている教会から、固定観念を追い出した人々が追い出され、新しい宣教の道ができていきました。人々が追い出された後、その地方に留まった人々によって、そこでも多くの人がキリストの新しい道をもたらしました。
悪霊を追い出された男は、デカポリス地方全体にイエス様のことを言い広め、占いの霊を追い出された女は、町の人々に弟子たちの正体と目的を言い広めました。自分たちが追い出した教会と和解し、自分たちが支配していた植民地から、学び直す宣教師も生まれていきました。
私たちも今、自分たちが追い出してしまった者に新しくされ、自分たちを追い出した者と、神の国に入り直す、新しい生き方を得ようとしています。神様に口を開かされ、無視していた者と出会い直し、イエス・キリストの訪れを、みんなで伝えようとしています。共に、平和を告げ、恵みの良い知らせを伝え、救いを告げましょう。
讃美歌
オンライン賛美歌3番「閉じこもる私たちに」（©︎柳本和良）を歌います。オンライン賛美歌の楽譜は、著作者の許可を得て掲載しています。
紹 介
本日も、初めて礼拝に来られた方、配信を見られた方、久しぶりに参加された方と、一緒に礼拝にあずかれたことを感謝致します。受付でご了承いただいた方のみ、配信終了後にご紹介させていただきます。ぜひ、これからも一緒に礼拝へ出られると嬉しいです。
とりなし
共に、神様から委ねられた、とりなしの務めを果たしましょう。オンライン讃美歌の後ろから2ページ目をご覧ください。
司会：神様、あなたは祈りに応えて恵みを与えてくださいます。どうか今、わたしたちがささげる祈りをお聞きください。
司会：世界の国民と政府のために祈ります。
会衆：主よ、政治に携わる人々に、知恵と勇気と良心を与え、全ての場所に、自由と平和をもたらしてください。
司会：世界に広がる全ての教会のために祈ります。
会衆：主よ、教会を聖霊によって力づけ、その信仰を新たにし、私たちの一致と結びつきを強めてください。
司会：教会員のために祈ります。
会衆：主よ、私たち全てを、御言葉によって豊かに養い、あなたの愛と平和を伝える者として送り出してください。
司会：今日ここに出席できなかった人のために祈ります。
会衆：主よ、病気や衰え、仕事や様々な事情のために、ここに見えない人たちを、あなたが癒し回復してください。
司会：身近な人のために祈ります。
会衆：主よ、私たちの家族や友人、仲間たちが、あなたの愛を知れますように、私自身を用いてください。
司会：幼稚園、教会学校、地域の子どもたちを覚えて祈ります。
会衆：主よ、子どもたちの健康と安全を守り、疲れを癒し、安らぎと成長をもたらしてください。
司会：苦しんでいる人のために祈ります。
会衆：主よ、病気や怪我、悩みや苦しみを抱える人たちに、あなたからの平安と、必要な助けを与えてください。
司会：今も生きておられ、とりなしてくださる方、主イエス・キリストのお名前によって祈ります。
一同：アーメン。
主の祈り
イエス様が教えられた『主の祈り』を祈りましょう。讃美歌21の93-5A。（オンライン讃美歌の裏面をご覧ください）
主の祈り93-5A
天にまします我らの父よ。
願わくは御名をあがめさせたまえ。
御国を来たらせたまえ。
みこころの天になるごとく、地にもなさせたまえ。
我らの日用の糧を今日も与えたまえ。
我らに罪を犯すものを我らが赦すごとく、我らの罪をも赦したまえ。
我らを試みにあわせず、悪より救いだしたまえ。
国と力と栄えとは、限りなく汝のものなればなり。
アーメン。
日本聖公会/ローマ・カトリック教会共通口語訳
天におられるわたしたちの父よ、み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり、地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を、今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください。
国と力と栄光は、永遠にあなたのものです。アーメン。
献 金
感謝の献げ物として献金をします。クリアファイルに挟まれた封筒をご利用ください。（初めての方は、金額に定めはありません。持ち合わせのない方は、空のまま封筒をお入れください）
献金の祈り（例）
変化と回復をもたらす私たちの神様、あなたから受ける言葉によって、私たちは新しく生かされます。今から後、私自身の生き方が変えられていくしるしとして、ここにささげた供え物を受け入れてください。主イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
讃美歌
マスクをしたままで、献金の讃美歌512番「主よ、献げます」の4節を歌いましょう。
讃美歌
オンライン賛美歌10番「祝福」を歌いましょう。（Ａ）の部分は牧師が会衆に向かって、（Ｂ）の部分は会衆が牧師に向かって交互に歌い、お互いへ神の祝福を宣言しましょう。
祝 福
共に、神様の祝福を受けましょう。
派 遣
主があなたを憐れみ、あなたにしてくださったことをことごとく知らせなさい。（マルコによる福音書5:19より）
祝 福
神がわたしたちを憐れみ、祝福し／御顔の輝きを／わたしたちに向けてくださいますように／あなたの道をこの地が知り／御救いをすべての民が知るために。（詩編67:2〜3）
報 告
本日も教会に集まって、また配信を通して礼拝にご参加くださり、ありがとうございます。先週の日曜礼拝は、教会に集まった20名、同時に視聴された6名、計26名が参加されました。後から配信や原稿を見て、祈りを合わせてくださった方も感謝いたします。
岐阜県の病床使用率が20％を切ったことを受けて、先週から3回目のワクチン接種を受けていない人も、全ての人が「三密を避けた会衆礼拝」に集まれるようにしています。また日曜日まで、皆さん一人一人に神様の平和がありますように。
