ぼく牧師 〜聖書研究・礼拝メッセージ、ときどき雑談〜

*聖書の引用は特別記載がない限り、日本聖書協会『聖書 新共同訳』 1987,1988 から引用しています。

『どのように生活すべきか?』 列王記上10:1〜10、テモテへの手紙一3:14〜16

日曜礼拝 2022年7月24日


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案 内

華陽教会では、感染症の拡大を受け、奉仕者6〜7名、教会員3〜4名、新来者1〜4名に調整して、配信と並行して礼拝を行っています。共に今、教会にいる人も、配信を見ている人も、互いのために祈りを合わせ、聖書の言葉を味わいましょう。

 

前 奏

(*奏楽者は牧師の案内のあと、前奏を弾き始めます。司式者は前奏の終わり頃に講壇へ立ち、会衆を招く準備をします。招詞の聖書箇所は読み上げる必要はありません。網かけ部分は司会が読むところ、四角部分は会衆が立つところです。(かっこ)は会衆の様子を見て省けるときは省きます。)

 

招 詞

そこで、イエスがもう一度両手をその目に当てられると、よく見えてきていやされ、何でもはっきり見えるようになった。(マルコによる福音書8:25)

 

讃美歌

マスクをしたままで、讃美歌二編58番「いかなればきみはかく」を歌います。諸事情でマスクを外している方は、歌うのをご遠慮いただき、心で賛美を合わせましょう。

 

お祈り

(ご着席ください)共に祈りを合わせましょう。

 

◆愛と平和の源である、私たちの神様。今日もまた、日曜日の礼拝を始めることができ、感謝いたします。どうか今、ここに集まった人たちと、自宅で、施設で、職場で、屋外で、あなたの言葉を受けようとしている人を祝福してください。

◆私たちの神様。全国の新規感染者数が3日連続で過去最多となり、昨日は20万人を超えました。自宅療養者も100万人を超えています。どうか今、逼迫した医療提供体制が回復し、一人一人の命が守られるよう、私たちの行動を導いてください。

◆私たちの神様。華陽教会では、今週から再び、配信等による在宅礼拝に切り替え、配信奉仕者と少人数で順番に集まる「調整型小規模礼拝」を始めました。どうか今、一緒に礼拝へ出る機会が、少しでもみんなに行き渡り、慰めと希望が与えられますように。

◆私たちの神様。岐阜地区の諸教会も、それぞれ悩みながら、考えながら、礼拝を続けています。どうか今、会衆と牧師、一人一人の健康と安全が守られ、信仰生活が支えられ、地域の人たちへ励ましと喜びを分けられるように、私たちみんなを導いてください。

◆人と人との間におられる、イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

 

聖 書

聖書の言葉を聞きましょう。列王記上10:1〜10、テモテへの手紙一3:14〜16(新共同訳より抜粋)

*日本聖書協会の「ホームページ等への聖書の引用について」に基づき、聖書の引用を適切な範囲内で行うため、配信終了後に聖書箇所のみ記載し、本文をカットしています。該当する聖書箇所を「聖書本文検索」で「書名」と「章」まで入力し、「節」入力を省略すれば、章全体を参照できます。交読詩編も同様に後からカットしています。

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交読文

詩編の言葉を読み交わしましょう。詩編119:129〜136(新共同訳交読詩編より抜粋)

『交読詩編』か『讃美歌21』の後ろの方をご覧ください。司会と会衆で交互に読んでいきますので、皆さんは一段下がったところと太字のところをお読みください。(ご着席のままで大丈夫です)

 

讃美歌

マスクをしたままで、讃美歌21の14番「たたえよ、王なるわれらの神よ」を歌います。諸事情でマスクを外している方は、歌うのをご遠慮いただき、心で賛美を合わせましょう。

 

Rudy and Peter SkitteriansによるPixabayからの画像

メッセージ

神の家でどのように生活すべきかを知ってもらいたいのです……テモテへの手紙に出てくる一文が、今日、私たちを複雑な思いにさせます。なぜなら、キリスト教徒にとって、『神の家』とは、神様を礼拝する「家族」が集まる教会であり、その教会に、再び集まることが難しくなってしまったからです。

 

新型コロナウイルス感染症の第7波が訪れ、全国の新規感染者数は、3日連続で過去最大となり、昨日は1日で20万人を超えました。岐阜県でも2000人以上が新たに感染し、自宅療養者数は8000人を超えています。全国では、既に100万人以上が、病院ではなく、自宅で療養しています。

 

40度近い熱が出ても、診察を受けるまで何時間もかかってしまう。検査キットが足りなくなり、病院のベッドが埋まっていき、子どもも、高齢者も、迅速な治療を受けにくくなる……そんな状況が迫っている中、華陽教会は今週から、10名前後に人数を調整して集まり、基本的には、配信を通して礼拝へ参加してもらう形に切り替えました。

 

つまり、会衆の3分の2は、教会に集まれない日曜日を迎えました。神様を礼拝するところの「神の家」に集まれない。一緒に信仰を支え合う「神の家族」と過ごせない。そんな日曜日が8月7日まで続く。あるいは、それ以上続くかもしれません。そんな中、先ほど読んだ聖書の言葉は、皆さんの中で、どのように響いているでしょうか?

 

神の家でどのように生活すべきかを知ってもらいたいのです……いやいや、神の家で生活することが、教会で日曜日を過ごすことが、そもそもできなくなったんです。毎週、できる限り礼拝に集まって、みんなで祈りと賛美を合わせ、信仰者であり続けるためのパンと杯を分かち合う……そんな生活が、続けられなくなったんです。

 

どうしたらいいんでしょう? こんなこと、テモテへの手紙を書いた著者も、予測できなかったことでしょう。複数の教会で、それぞれの教師に、回覧されることを期待して書かれたこの手紙は、各教会で、誰が、どのように教え、どのように奉仕したらいいか、細かく指示を与えています。いずれも、教会にみんなが集まることを前提にしています。

 

信徒が、会衆が、新来者が、それぞれの家から出にくくなり、教会へ集まりにくくなり、礼拝の奉仕もできなくなった今、どのように生活したらいいんでしょう? 隣の部屋からテレビの音が聞こえてくる家、脱ぎ散らかした服が床に放置されたままの家、子どもが、ペットが、走り回っている家で、どのように主日を、日曜日を過ごしたらいいんでしょう?

 

面白いことに、実は、この手紙を教会へ送った著者自身、目的の教会へ行くことが困難な人物でした。「わたしは、間もなくあなたのところへ行きたいと思いながら、この手紙を書いています」……そう言いつつ、行くのが遅れるかもしれない、しばらく会えないかもしれないことを語っています。

 

私は、あなたの教会へ行くことが、まだまだできないかもしれない。また一緒に集まって、礼拝ができるようになるまで、しばらくかかるかもしれない。その上で、あなたには知ってほしい……神の家で、どのように生活すべきかを……神の家とは真理の柱であり、土台である、生ける神の教会です。

 

単なる建物じゃありません。私たちの信仰の土台であり、生き方の柱であり、生ける神様に語りかけられるところです。それは、土地や建物に縛られた場所ではありません。離れたところにいる人が、画面の向こうにいる人が、入れない場所ではありません。あなたの生活自体が、あなたの生き方自体が、神様と出会う場所になり、神の家族に、みんなを招く家となります。

 

かつて、神様に立てられたイスラエルの王、ソロモンへ会いにきたシェバの女王は、自分の問いかけに対するソロモンの応答を聞き、ソロモンと周りの人たちの関係を見、彼の生き方を目の当たりにして、神様をほめたたえました。ソロモンの生活を通して、彼女自身も神様と出会い、信仰を告白し、神の家族となりました。

 

帰国した彼女は、神殿も会堂もない自分の国で、自分自身の見たもの、聞いたものを人々へ話し、新たな「神の家」を築いていったことでしょう。神様と歩むソロモンの生き方が、シェバの女王の生き方に触れ、彼女の生き方が、さらに多くの人を、神様に触れさせる、「見えない教会」を築いていきます。

 

聖書に記された神の言葉は、信心を秘めたあなたの生き方が、人々を神様と出会わせる、神を賛美する場所になる、見えない教会を建てることを語っています。今日、あなたが信仰を告白する場所、あなたが自分を愛する場所、あなたが誰かを愛する場所が、神の家であり、教会です。あなたは今日、神の家で、神の家族と集まっています。

 

「キリストは肉において現れ、“霊”において義とされ、天使たちに見られ、異邦人の間で宣べ伝えられ、世界中で信じられ、栄光のうちに上げられ」ました。私たちはその証人です。共に、行きたいところへ、再び集まることができる日まで、互いのために祈りを合わせ、自分が遣わされた場所で、神の招きにあずかりましょう。

 

讃美歌

オンライン賛美歌7番「何も変わらないと(A)」(©︎柳本和良)を歌います。オンライン賛美歌の楽譜は、著作者の許可を得て掲載しています。

 

 

使徒信条

教会の信仰を告白しましょう。「使徒信条」讃美歌21の93-4Aです。(オンライン賛美歌の裏面をご覧ください)

 

使徒信条93-4A

我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず。我はその独り子、我らの主、イエス・キリストを信ず。主は聖霊によりてやどり、処女マリヤより生れ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死にて葬られ、陰府にくだり、三日目に死人のうちよりよみがへり、天に昇り、全能の父なる神の右に坐したまへり、かしこより来りて、生ける者と死ねる者とを審きたまはん。我は聖霊を信ず、聖なる公同の教会、聖徒の交はり、罪の赦し、身体のよみがへり、永遠の生命を信ず。アーメン。(*着席のジェスチャー)


使徒信条93-4B

わたしは、天地の造り主、全能の父である神を信じます。わたしはそのひとり子、わたしたちの主、イエス・キリストを信じます。主は聖霊によってやどり、おとめマリヤから生まれ、ポンテオ・ピラトのもとで苦しみを受け、十字架につけられ、死んで葬られ、よみにくだり、三日目に死人のうちからよみがえり、天にのぼられました。そして全能の父である神の右に座しておられます。そこからこられて、生きている者と死んでいる者とをさばかれます。わたしは聖霊を信じます。きよい公同の教会、聖徒の交わり、罪のゆるし、からだのよみがえり、永遠のいのちを信じます。アーメン。

 

紹 介

本日も、初めて礼拝に来られた方、配信を見られた方、久しぶりに参加された方と、一緒に礼拝にあずかれたことを感謝致します。受付でご了承いただいた方のみ、配信終了後にご紹介させていただきます。ぜひ、これからも一緒に礼拝へ出られると嬉しいです。

 

とりなし

共に、神様から委ねられた、とりなしの務めを果たしましょう。オンライン讃美歌の後ろから2ページ目をご覧ください。

 

司会:神様、あなたは祈りに応えて恵みを与えてくださいます。どうか今、わたしたちがささげる祈りをお聞きください。

司会:世界の国民と政府のために祈ります。

会衆:主よ、政治に携わる人々に、知恵と勇気と良心を与え、全ての場所に、自由と平和をもたらしてください。

司会:世界に広がる全ての教会のために祈ります。

会衆:主よ、教会を聖霊によって力づけ、その信仰を新たにし、私たちの一致と結びつきを強めてください。

司会:教会員のために祈ります。

会衆:主よ、私たち全てを、御言葉によって豊かに養い、あなたの愛と平和を伝える者として送り出してください。

司会:今日ここに出席できなかった人のために祈ります。

会衆:主よ、病気や衰え、仕事や様々な事情のために、ここに見えない人たちを、あなたが癒し回復してください。

司会:身近な人のために祈ります。

会衆:主よ、私たちの家族や友人、仲間たちが、あなたの愛を知れますように、私自身を用いてください。

司会:幼稚園、教会学校、地域の子どもたちを覚えて祈ります。

会衆:主よ、子どもたちの健康と安全を守り、疲れを癒し、安らぎと成長をもたらしてください。

司会:苦しんでいる人のために祈ります。

会衆:主よ、病気や怪我、悩みや苦しみを抱える人たちに、あなたからの平安と、必要な助けを与えてください。

司会:今も生きておられ、私たちをとりなしてくださる方、イエス・キリストのお名前によって祈ります。

一同:アーメン。

 

主の祈り

イエス様が教えられた『主の祈り』を祈りましょう。讃美歌21の93-5A。(オンライン讃美歌の裏面をご覧ください)

 

主の祈り93-5A

天にまします我らの父よ。
願わくは御名をあがめさせたまえ。
御国を来たらせたまえ。
みこころの天になるごとく、地にもなさせたまえ。
我らの日用の糧を今日も与えたまえ。
我らに罪を犯すものを我らが赦すごとく、我らの罪をも赦したまえ。
我らを試みにあわせず、悪より救いだしたまえ。
国と力と栄えとは、限りなく汝のものなればなり。
アーメン。


日本聖公会/ローマ・カトリック教会共通口語訳

天におられるわたしたちの父よ、み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり、地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を、今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください。
国と力と栄光は、永遠にあなたのものです。アーメン。

 

献 金

感謝の献げ物として献金をします。クリアファイルに挟まれた封筒をご利用ください。(初めての方は、金額に定めはありません。持ち合わせのない方は、空のまま封筒をお入れください)

 

献金の祈り(例)

愛と慈しみに満ちた私たちの神様。感謝と喜びをもって、ここに集めた献金と、私たちの生き方をおささげします。どうか、私たちの日々の生活によって、恵みの主である、あなたがあがめられますように。主イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

 

讃美歌

マスクをしたままで、献金の讃美歌512番「主よ、献げます」の2節を歌いましょう。

 

讃美歌

マスクをしたままで、オンライン賛美歌15番「わたしたちは旅人」を歌いましょう。

 

 

祝 福

共に、神様の祝福を受けましょう。

 

派 遣

あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。(使徒言行録1:8)

 

祝 福

願わくは主があなた(がた)を祝福し、あなた(がた)を守られるように。願わくは主が御顔をもってあなた(がた)を照らし/あなた(がた)を恵まれるように。願わくは主が御顔をあなたに向けて/あなたに平安を賜るように。(民数記6:24〜26より)

 

報 告

本日も教会に集まって、また配信を通して礼拝にご参加くださり、ありがとうございます。先週の日曜礼拝は、教会に集まった19名、同時に視聴された9名、計27名が参加されました。後から動画や原稿を見て、祈りを合わせてくださった方も感謝いたします。

 

本日から、8月7日(日)まで、感染症対策のため、奉仕者6〜7名、教会員3〜4名、新来者1〜4名の計10〜15名で集まる『調整型小規模礼拝』へ切り替えています。教会員の方は、礼拝出席希望表や牧師とのメール、電話で、出席する日を調整していきます。

 

新来者の方も、毎週一家族分、出席できるように枠を用意しています。始めて教会に来る方は、日曜日は問い合わせなしで参加できるので、ぜひお越しください。一回目の参加以降は、他の教会員と同様、ご希望を聞きながら、出席する日を調整させていただきます。

 

また、教会学校こども礼拝と聖書研究祈祷会は15名以内になるよう、始めて来る方のみ問い合わせをいただく形で調整して、集まれるようにしています。また日曜日まで、皆さん一人一人に、神様の平和がありますように。