ぼく牧師 〜聖書研究・礼拝メッセージ、ときどき雑談〜

*聖書の引用は特別記載がない限り、日本聖書協会『聖書 新共同訳』 1987,1988 から引用しています。

『もう待てない』 エレミヤ書33:14〜16、ルカによる福音書21:25〜28

日曜礼拝 2022年11月27日


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案 内

華陽教会では、感染症対策のため、礼拝の中で四度、立ち上がって讃美歌を歌う間、会堂の窓を開放し、換気の時間を作ります。どうぞ、教会員の方は、窓の開閉にご協力ください。共に今、教会にいる人も、配信を見ている人も、神の招きにあずかりましょう。

 

前 奏

(*奏楽者は牧師の案内のあと、前奏を弾き始めます。司式者は前奏の終わり頃に講壇へ立ち、会衆を招く準備をします。招詞の聖書箇所は読み上げる必要はありません。網かけ部分は司会が読むところ、四角部分は会衆が立つところです。(かっこ)は会衆の様子を見て省けるときは省きます。)

 

招 詞

兄弟たち、主が来られるときまで忍耐しなさい。農夫は、秋の雨と春の雨が降るまで忍耐しながら、大地の尊い実りを待つのです。(ヤコブの手紙5:7)

 

讃美歌

(会堂の窓を開放しましょう)マスクをしたままで、旧讃美歌532番「ひとたびは死にし身も」を歌います。諸事情でマスクを外している方は、歌うのをご遠慮いただき、心で賛美を合わせましょう。(差し支えない方は、お立ちください)

 

お祈り

(ご着席ください)共に祈りを合わせましょう。

◆世界を創造され、完成される神様。今日もまた、あなたによって守られて日曜日の礼拝を始めることができ、感謝いたします。どうか今、初めて来た人、久々に来た人、自宅で、施設で、職場で、屋外で、あなたの言葉を受けようとしている人を祝福してください。

◆私たちの神様。今日から、キリストの誕生を記念するクリスマスの準備をする期間、アドヴェントに入ります。キリストが再びこの世に来られる時を待ちながら、みんなで祈りをささげます。どうか今、私たち一人一人の心と体と環境を整えさせてください。

◆私たちの神様。来週は、アドヴェント第2週目の礼拝として、隠退教師の鈴木重正先生がメッセージをしてくださいます。感染症対策をした上で、聖餐式も予定しています。どうか今、奉仕者、会衆、一人一人の健康を守り、豊かな礼拝にあずからせてください。

◆私たちの神様。病気や怪我、介護や子育て、仕事や衰えによって、礼拝へ直接来ることのできない人に、あなたの慈しみがありますように。どうか今、あなたの愛する一人一人とその家族に、新しく生きる力が日々もたらされますように。

◆人と人との間におられる、イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

 

聖 書

聖書の言葉を聞きましょう。エレミヤ書33:14〜16、ルカによる福音書21:25〜28(新共同訳より抜粋)

*日本聖書協会の「ホームページ等への聖書の引用について」に基づき、聖書の引用を適切な範囲内で行うため、配信終了後に聖書箇所のみ記載し、本文をカットしています。該当する聖書箇所を「聖書本文検索」で「書名」と「章」まで入力し、「節」入力を省略すれば、章全体を参照できます。交読詩編も同様に後からカットしています。

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交読文

詩編の言葉を読み交わしましょう。詩編25:1〜14(新共同訳交読詩編より抜粋)

『交読詩編』か『讃美歌21』の後ろの方をご覧ください。司会と会衆で交互に読んでいきますので、皆さんは一段下がったところと太字のところをお読みください。(ご着席のままで大丈夫です)

 

讃美歌

(会堂の窓を開放しましょう)マスクをしたままで、讃美歌21の230番「『起きよ』と呼ぶ声」を歌います。(お立ちください)

 

InnによるPixabayからの画像

メッセージ

今日から、キリストの誕生を記念するクリスマスの準備をする期間「アドヴェント」に入ります。子どもたちは、枕元にプレゼントが置かれる朝を心待ちにし、大人たちも、仕事を終えて、みんなでお祝いするひとときが来るのを待ち望みます。そう、アドヴェントと言えば、「楽しみにしているものを待つ時間」です。

 

教会では、イエス様が誕生した、この世に来られたことを記念する日を待ちながら、喜びを分かち合う準備をします。同時に、天に昇られたイエス様が、再びこの世へ来られる「再臨の日」を待ちながら、みんなでお迎えする準備をする期間でもあります。しかし、アドヴェントに、クリスマスを意識することはあっても、再臨の日を意識することは、教会員でも、あまりないかもしれません。

 

実際、「再臨の日」と聞くと、そんなに良いイメージを持たない方もいるでしょう。神の子イエス・キリストが再びこの世へ来られる日……それは、世の終わり、終末の時であり、神の国が到来し、完成する日でもあります。言い換えると、古い世界が滅ぼされ、新しい世界が来る日です。色々なものが朽ち果てる世界ではなく、永遠に続く世界が来る日です。

 

その日には、生きている者も亡くなった者も、神の前に召し出され、古い体から新しい体になって、神の国へ受け入れられると言われています。新しい命、永遠の命、死者の復活、新世界……ちょっと、警戒心の湧いてくる言葉が続きました。キリスト教系の破壊的カルトでも、お馴染みの単語が出てくるので、ドキッとした方も多いと思います。

 

イエス様の誕生を記念するクリスマス前に、世の終わりとか、終末とか、復活の話なんて聞きたくない。古い世界と一緒に滅ぼされる人たち、新しい世界に受け入れられる人たち……みたいに分けられる話は聞きたくない。子どもの頃に見せられて、トラウマになってしまった「審判の日」「裁きの日」のイラストが、脳裏に蘇る人もいるでしょう。

 

そんな日のことを「楽しみに待ち望む」なんて、そうそうできるものではありません。むしろ、その日が来るのを怖がって、恐れる方が普通です。自分が生きている間は、再臨の日が来ないでほしい、この世界が終わらないでほしいと、考える人もいるでしょう。自分の知っている、大切な世界が壊されて、変えられるイメージが強いからです。

 

しかし、イエス様が再びこの世に来られる日、終末の日がもたらすのは、あなたの大切な人たちが奪われたり、追い出されたり、壊されることではありません。終わりをもたらされるのは、理不尽な暴力や支配、痛みや苦しみ、不義や不正などの諸悪です。恐怖による歪んだ支配は終わり、安らかに人の住まう、神の支配が完成します。

 

その日は、単に恐ろしい日ではないんです。古いものが古いまま、切り捨てられる日ではないんです。信じない者が信じないまま、罪を犯した者が罪を犯したまま、追い出される日ではないんです。本来は滅ぼされてしまうものが、新しく変えられて、新しい世界に迎えられる日なんです。

 

先ほど読まれた、エレミヤ書33章の言葉は、母国を滅ぼされ、捕虜としてバビロンに連れて行かれたイスラエル人が、神の言葉を伝える預言者から、希望を持つよう励まされた言葉です。「見よ、わたしが、イスラエルの家とユダの家に恵みの約束を果たす日が来る、と主は言われる。その日、その時、わたしはダビデのために正義の若枝を生え出でさせる」

 

それは、後に教会が、救い主イエス・キリストの到来を預言するものとして受け取った言葉でもありました。「彼は公平と正義をもってこの国を治める。その日には、ユダは救われ、エルサレムは安らかに人の住まう都となる。その名は、『主は我らの救い』と呼ばれるであろう」

 

当時、エレミヤの言葉を聞いた人々にとって、古い世界が滅ぼされ、新しい世界が来るというのは、敵に支配された国から解放され、新しい自分たちの国に入れることを意味しました。自分たちを母国から引き離した、外国の王から解放され、故郷へ帰って、新しく国を再建することが許される日を待っていました。

 

けれども、イスラエルの民が求めていた故郷への帰還が許された日、バビロンから解放された日に、本当に国へ帰ろうとしたのは、ほんの少しの人だけでした。新しく国を再建するために、エルサレムへ入ろうとしたイスラエル人は、準備ができていた人は、ほとんどいませんでした。

 

60年以上、捕囚の民として暮らしてきた外国の地から、改めて故郷の国へ戻ることはみんな難しかったんです。その地で受ける支配や困難から解放されたいと願いながら、そこから出ていって、新しく国を再建する準備が、ちゃんとできていた人なんて、ほとんどいなかったんです。

 

何十年も前から、繰り返し語られていたのに、その日が来るのを信じ続けて、その日に故郷へ入れるよう準備していることが、みんなできませんでした。「もう待てない」と言っていた人たちは、本当に待てなくなってしまいました。イスラエル人のほとんどは、古い世界で、古い自分のまま、新しい世界へ入れずに、終わっていくように思えました。

 

しかし、神様は、約束の日が訪れたとき、準備がなかった、帰ろうとしなかった人を、二度とイスラエルに入れないよう、追い出されてしまうことはありませんでした。外国で死んでいくままにしませんでした。再び、預言者に語りかけさせ、帰ろうとしない人々に、帰る力と希望を与え、エルサレムに入らせて、彼らが暮らす、新しく国を再建させていきました。

 

神様は、人々が古い世界で、古いまま死んでいくことを赦さず、新しい者となって、新しい世界へ入れるように、働きかけ続けます。再び、この世へやって来ることを約束されたイエス様も、私たちが古いまま、古い世界で死んでいくようにはされません。再臨の日が来るのを待つというのは、私と私の大切な人たちが新しくされて、新しい世界へ受け入れられる日を待つということでもあるんです。

 

再臨の日を恐れ、怖がり、不安に思っている人は、どうか信頼してください。イエス様は、あなたとあなたの大切な人を、古いまま、滅んでいくままにしておかれません。あなたがたを新しくするために、新しい世界へ受け入れるために、再びこの世へやって来ます。だから、その日を安心して待つことができるように、喜びを分かち合う準備ができるように、良い知らせを受け取ってください。神の国の平和が、あなたに訪れますように。

 

讃美歌

(会堂の窓を開放しましょう)マスクをしたままで、オンライン賛美歌18番「あの方が独り子を」(©︎柳本和良)を歌います。オンライン賛美歌の楽譜は、著作者の許可を得て掲載しています。(お立ちください)

 

 

使徒信条

教会の信仰を告白しましょう。「使徒信条」讃美歌21の93-4Aです。(オンライン賛美歌の後ろの方の2頁をご覧ください)

 

 

紹 介

本日も、初めて礼拝に来られた方、配信を見られた方、久しぶりに参加された方と、一緒に礼拝にあずかれたことを感謝致します。受付でご了承いただいた方のみ、配信終了後にご紹介させていただきます。ぜひ、これからも一緒に礼拝へ出られると嬉しいです。

 

とりなし

共に、神様から委ねられた、とりなしの務めを果たしましょう。オンライン讃美歌の後ろの方の1頁をご覧ください。

 

司会:神様、あなたは祈りに応えて恵みを与えてくださいます。どうか今、わたしたちがささげる祈りをお聞きください。

司会:世界の国民と政府のために祈ります。
会衆:主よ、政治に携わる人々に、知恵と勇気と良心を与え、全ての場所に、自由と平和をもたらしてください。

司会:世界に広がる全ての教会のために祈ります。
会衆:主よ、教会を聖霊によって力づけ、その信仰を新たにし、私たちの一致と結びつきを強めてください。

司会:教会員のために祈ります。
会衆:主よ、私たち全てを、御言葉によって豊かに養い、あなたの愛と平和を伝える者として送り出してください。

司会:今日ここに出席できなかった人のために祈ります。
会衆:主よ、病気や衰え、仕事や様々な事情のために、ここに見えない人たちを、あなたが癒し回復してください。

司会:身近な人のために祈ります。
会衆:主よ、私たちの家族や友人、仲間たちが、あなたの愛を知れますように、私自身を用いてください。

司会:幼稚園、教会学校、地域の子どもたちを覚えて祈ります。
会衆:主よ、子どもたちの健康と安全を守り、疲れを癒し、安らぎと成長をもたらしてください。

司会:苦しんでいる人のために祈ります。
会衆:主よ、病気や怪我、悩みや苦しみを抱える人たちに、あなたからの平安と、必要な助けを与えてください。

司会:今も生きておられ、私たちをとりなしてくださる方、イエス・キリストのお名前によって祈ります。
一同:アーメン。

 

主の祈り

イエス様が教えられた『主の祈り』を祈りましょう。讃美歌21の93-5A。(オンライン讃美歌の後ろの方の4頁をご覧ください)

 

 

献 金

感謝の献げ物として献金をします。クリアファイルに挟まれた封筒をご利用ください。(初めての方は、金額に定めはありません。持ち合わせのない方は、空のまま封筒をお入れください)

 

献金の祈り(例)

変化と回復をもたらす私たちの神様、あなたから受ける言葉によって私たちは新しく生かされます。今からのち、私自身の生き方が変えられていくしるしとして、ここにささげた供え物を受け入れてください。主イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

 

讃美歌

(会堂の窓を開放しましょう)マスクをしたままで、献金の讃美歌512番「主よ、献げます」の2節を歌いましょう。

 

讃美歌

讃美歌21の頌栄25番「父・子・聖霊に」を歌います。(お立ちください)

 

祝 福

共に、神様の祝福を受けましょう。

 

派 遣

見よ、わたしが、イスラエルの家とユダの家に恵みの約束を果たす日が来る、と主は言われる。(エレミヤ書33:14)

 

祝 福

平和と、信仰を伴う愛が、父である神と主イエス・キリストから、兄弟(姉妹)たちにあるように。恵みが、変わらぬ愛をもってわたしたちの主イエス・キリストを愛する、すべての人と共にあるように。(エフェソの信徒への手紙6:23〜24)

 

報 告

本日も教会に集まって、また配信を通して礼拝にご参加くださり、ありがとうございます。先週の日曜礼拝は、教会に集まった19名、同時に視聴された12名、計31名が参加されました。後から動画や原稿を見て、祈りを合わせてくださった方も感謝いたします。

 

来週は、アドヴェント第2週目の礼拝として、隠退教師の鈴木重正先生がメッセージをしてくださいます。感染症対策をした上で、聖餐式も行う予定です。来週もぜひ、ご出席ください。

 

なお、今後の礼拝についてですが、新型コロナ感染症の新たな対応方針における「レベル3」となり、各都道府県から発令される「対策強化宣言」が出た場合は、再び「調整型小規模礼拝」へ移行し、宣言が出るまでは「三密を避けた会衆礼拝」を続けたいと思います。

 

引き続き、マスク・消毒・換気・加湿・三密回避の座席調整にご協力いただき、十分注意しながら、共に聖書の言葉を味わえたらと思います。それではまた、日曜日まで、皆さん一人一人に神様の平和がありますように。