日曜礼拝 2021年10月10日
案 内
華陽教会では、本日から、礼拝堂、ロビー、3階集会室、2階配信部屋に分かれて「三密を避けた会衆礼拝」を再開します。また、今日は、学生YMCAシニア夏期ゼミの参加者が配信を通して、一緒に礼拝へ参加します。
いつもより少し丁寧に、礼拝の要素を説明しながら進めていきます。共に今、教会にいる人も、配信を見ている人も、互いのために祈りを合わせ、神の招きにあずかりましょう。
前 奏
最初に、前奏を聞いて心を静めましょう。前奏は、礼拝の開始を告げる音楽です。オルガンの音に耳を澄ませ、礼拝を始める準備をします。
招 詞
ただひたすら注意してあなた自身に十分気をつけ、目で見たことを忘れず、生涯心から離すことなく、子や孫たちにも語り伝えなさい。(申命記4:9)
招詞(招きの言葉)は、礼拝に集まった人たちへ、神の招きを告げる聖句です。その日の教会暦やメッセージに即したものが選ばれます。
讃美歌
マスクをしたままで、旧讃美歌365番「わが主イェスよ」を歌います。諸事情でマスクを外している方は歌うのをご遠慮いただき、心で賛美を合わせましょう。
最初の讃美歌は、神の招きに対する応答の賛美です。多くの讃美歌で、最後の「アーメン」という言葉は「本当にそうです」「そのとおりになりますように」という意味です。体がしんどくない方は、どうぞお立ちください。
お祈り
(ご着席ください)共に祈りを合わせましょう。
最初に祈りを合わせ、聖書から神の言葉を聞く準備をします。お祈りの姿勢は、両手を合わせる形でも、握る形でもかまいません。共に心を合わせましょう。
◆全ての人の隣に立たれる、私たちの神様。今日もまた、あなたによって守られて日曜日の礼拝が開けたことを感謝致します。どうか今、ここに集まった人たちと、自宅で、施設で、職場で、屋外で、あなたの言葉を聞こうとしている人を祝福してください。
◆私たちの神様。岐阜県の病床使用率が20%以下となり、ようやく今日から会衆が集まる礼拝を再開することができました。どうか今、顔と顔を合わせた人たちと、離れたところにいる人たちを結びあわせ、共に、あなたの恵みを受け取らせてください。
◆私たちの神様。今日は、学生YMCAシニア夏期ゼミの参加者も、配信を通して、一緒に礼拝へ参加しています。どうか今、困難な状況で、足掻き、諦め、迷い、挑んでいる、一人一人の状況に、あなたが寄り添い、力付けてください。
◆私たちの神様。今日は、神学校で学んでいる人、牧師や神父を志す人を、みんなでとりなす日でもあります。どうか今、様々な問題にぶつかっている一人一人を、あなたが捕らえ、必要な気づきと力と励ましを与えてください。
◆私たちを支え、導き、送り出すイエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
聖 書
聖書の言葉を聞きましょう。ローマの信徒への手紙13:1〜7(新共同訳より抜粋)
聖書朗読は神の語りかけを聞くときです。聖書日課で指定されている「旧約」「使徒書」「福音書」の中から選ばれます。本日は、ローマの信徒への手紙13:1〜7節を朗読します。
*当ブログ全体における聖書の引用を適切な範囲内で行うため、後ほど聖書箇所のみ記載し、本文をカットすることがあります。後からご覧になる方は、該当する聖書箇所を日本聖書協会の「聖書本文検索」か、手元に新共同訳聖書がある方はそちらからお読みください。 |
交読文
詩編の言葉を読み交わしましょう。詩編52:3〜11(新共同訳交読詩編より抜粋)
交読文は、聖書の言葉を聞いた人が祈りへ導かれるように、詩編の言葉を読み交わしていくものです。交読詩編付きの『讃美歌21』をお持ちの方は、後ろの方に載っています。司会と会衆で交互に読んでいきますので、皆さんは一段下がったところと太字のところをお読みください。どうぞお立ちください。
讃美歌
マスクをしたままで、讃美歌21の357番「力に満ちたる」を歌います。諸事情でマスクを外している方は、歌うのをご遠慮いただき、心で賛美を合わせましょう。
メッセージ前の賛美歌は、神の言葉を受けとめるために、心を合わせて歌います。どうぞお立ちください。
メッセージ
ご着席ください。メッセージ『実際、そうですか?』(柳本伸良牧師)
「権威」という言葉に私たちは敏感です。「権威者」と聞いて「自分の味方」と思う人はほとんどいません。「権威的」と言えば、たいていは批判的な言葉が続きます。おそらく、ここにいる人も、配信を見ている人も、「権威に従え」と言われたら、あまり良い気持ちはしないでしょう。
だからこそ、久しぶりに礼拝へ出て、耳にする言葉がこれなのかと、思わず、落胆しちゃいます。「人は皆、上に立つ権威に従うべきです」……ちょっとうんざりしますよね。いや、十分従ってきましたよ。緊急事態宣言、まん延防止等重点措置……店や会社が傾いたり、教会会計がきつくなったり、しんどかったけど、真面目に感染症対策を守ってきた。
だけど、保障はあまりない。まあ、感染症の流行を抑えるためには、「守れ」と言われたら、守るべきことは守らなきゃ。それは当然だ。でも、権威者と呼ばれる人たちが、自分で定めたルールを守らず、会食に行ったり、不正をしたり、疑問に答えたなかったりする態度は、私たちを「従う」ことから遠ざけます。
「神に由来しない権威はなく、今ある権威はすべて神によって立てられた……」パウロの言葉に、問いかけずにはいられません。本当に? 本当にそうですか? あなたが手紙の中で、キリスト教徒に「従いなさい」と勧めた権威は、あなたたちを迫害してきたローマ帝国の権威ですよね? 初期のキリスト教会を迫害してきた、あの権威ですよね?
本気で、ローマ帝国の権威も「神によって立てられた」と言うんですか? それって、権威者に監視され、弾圧されている人たちに、どう聞こえたんでしょう? さらに、パウロはこうも言っています。「権威者は、あなたに善を行わせるために、神に仕える者なのです」……皆さんにも聞いてみましょう。実際、そうですか?
たぶん、多くの人は頷けません。だって、権威者が善を行わせるどころか、ズルをさせたり、不正を隠蔽させたりするのを、嫌と言うほど知っているからです。聖書にだって書いてあります。イスラエル人が、外国で捕虜となっていた時代、神ではなく、人や偶像を拝むよう従わせてきた権威者が、たくさん、たくさん、出てきます。
あれも、神が立てたんですか?……というか、パウロだって、ローマ帝国に捕まって、殺されかけ、法廷で争いましたよね? あなたに「伝道をやめろ」と、彼らは迫ってきましたよね? どこが、あなたに「善を行わせ」「神に仕える」者なのか、ちょっと教えてくださいよ。
そう、「上に立つ権威に従え」なんてこと、パウロに一番似合いません。彼こそ、最も、権威と闘ってきた人間です。従わなかった人間です。にもかかわらず、彼がこんな言葉を残したということは、相応の理由があるはずです。彼はなぜ、教会の人たちに「上に立つ権威に従いなさい」なんて言ったんでしょう?
ここで、知っておかなければならないのは、この手紙が書かれた当時の状況です。当時のキリスト教会は、世の終わり、終末が来るのは目の前だ! もうすぐ、嫌な世の中から解放されて、自分たちの信じる、神の世界に入れるんだ! という熱狂的な勢いがありました。世界は変わる! 敵は滅ぶ! 神以外の言うことなんて聞かなくていい!
ちょうど、新型コロナが流行する中、「政治家や専門家の言うことなんて耳を貸すな!」「これから世界は一変する!」「マスクなんてしなくていい!」「感染症対策なんてバカがやること!」と熱狂的に飛び交った言葉や噂を思い出します。初代教会も一部、そういう様子が見られました。「税金なんて納めなくていい!」「ローマの法なんて知ったことか!」
最近、Twitterのキリスト教界隈でも、残念な事件がありました。LGBTQに対する差別発言をクリスチャンが行い、「それは暴言や脅迫、差別的言動を禁止するルールに違反している」と指摘されても、やめない人がいたことです。人権なんて知ったことか! ルールなんて知ったことか! 信仰に基づく発言をして何が悪い!……と。
かつてのキリスト教徒も、信仰に基づく行動のつもりでした。神以外の者に貢物を納めるとか、支配国のルールを守るとか、そういうのに拒否することが、信仰を表す手段だと思っていました。しかし、パウロはそんな「熱狂主義」を批判します。「あなたは権威者を恐れないことを願っている。それなら、善を行いなさい……」
政治家を恐れてないから、その法律を守らない……コロナを恐れてないから、マスクや消毒を行わない……周りの批判を恐れてないから、それらに耳を傾けない……こういった態度は、「神に」ではなく「自分に」権威を置く態度です。「信仰的」ではなく「熱狂主義的」なんです。
逆に言えば、「上に立つ権威に従いなさい」という言葉は、無条件に、権威を支持するものではありません。パウロも誠実に、権威と闘ってきたように、あなたが善を行うために不義や不正に抵抗するため、権威に従わないとすれば、それは神に権威を置く態度です。「権威に従え」という言葉を、すんなり受け入れられないのは、あなたが誠実な証です。
「権威者は、あなたに善を行わせるために、神に仕える者なのです」……もし、この言葉を聞いて「実際、そうですか?」と問いかけずにはいられない、具体的な状況があるのなら、そのときは、抵抗を恐れないでください。相手が教師にせよ、上司にせよ、牧師にせよ、神から与えられた権威を蔑ろにする者は、あなたからの指摘という「とりなし」を必要としています。
善を行いなさい……善を行わせるために、権威者は立てられます。それが、悪を行わせる権威となっているなら、あなたが抵抗し、助けを求め、正そうとすることを、神も望まれます。何人も、預言者がそうしてきたように、取るに足らないと思われた者が遣わされてきたように、神はあなたも遣わすんです。
どうか、私たちが互いに、健全な権威に従うことができるよう、道を外しそうなときは助けてください。すべての人に対して、自分の義務を果たしてください。神が、正そうとする者を守り、正される者を導き、回心と、和解と、平和が、私たちの間に、訪れますように。
讃美歌
マスクをしたままで、オンライン賛美歌9番「たくさん悩んでみたけれど」(©️柳本和良)を歌います。諸事情でマスクを外している方は、歌うのをご遠慮いただき、心で賛美を合わせましょう。
メッセージ後の讃美歌は、神の言葉を締めくくるのにふさわしい歌を歌います。本日は、たくさん悩む私たちと共に居られる神様を賛美します。どうぞお立ちください。
使徒信条
教会の信仰を告白しましょう。「使徒信条」讃美歌21の93-4Aです。
使徒信条は、神の言葉に共鳴して、教会の信仰を告白するキリスト教会共通の信条です。信仰者が何を信じているのか公に表す「証」でもあります。初めての人にも分かるように私たちの信仰を告白したいところですが、華陽教会では文語の訳を使っているので、意味が知りたい方は讃美歌21-4Bをご覧ください。使徒信条……
我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず。我はその独り子、我らの主、イエス・キリストを信ず。主は聖霊によりてやどり、処女マリヤより生れ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死にて葬られ、陰府にくだり、三日目に死人のうちよりよみがへり、天に昇り、全能の父なる神の右に坐したまへり、かしこより来りて、生ける者と死ねる者とを審きたまはん。我は聖霊を信ず、聖なる公同の教会、聖徒の交はり、罪の赦し、身体のよみがへり、永遠の生命を信ず。アーメン。(*着席のジェスチャー)
紹 介
ご着席ください。本日は( )名の方が、初めて教会に来てくださいました。配信に乗らないように、ご了承いただけた方のみ、礼拝後に紹介します。初めて教会に来た方、配信に来た方、久しぶりに来た方に、神様の祝福がありますように。
とりなし
神様から委ねられた、とりなしの務めを果たしましょう。クリアファイルに挟まれた、とりなしの祈りの用紙をご覧ください。配信を見ている方は映し出したものをご覧ください。
この祈りは、イエス様のとりなしを受けた私たちが、今度は周りの人のために、神の救いを求める祈りです。それぞれ沈黙を挟むので、思い浮かべた人のためにお祈りください。
司会:神様、あなたは祈りに応えて恵みを与えてくださいます。どうか今、わたしたちがささげる祈りをお聞きください。
司会:世界の国民と政府のために祈ります。
会衆:主よ、政治に携わる人々に、知恵と勇気と良心を与え、全ての場所に、自由と平和をもたらしてください。
司会:世界に広がる全ての教会のために祈ります。
会衆:主よ、教会を聖霊によって力づけ、その信仰を新たにし、私たちの一致と結びつきを強めてください。
司会:教会員のために祈ります。
会衆:主よ、私たち全てを、御言葉によって豊かに養い、あなたの愛と平和を伝える者として送り出してください。
司会:今日ここに出席できなかった人のために祈ります。
会衆:主よ、病気や衰え、仕事や様々な事情のために、ここに見えない人たちを、あなたが癒し回復してください。
司会:身近な人のために祈ります。
会衆:主よ、私たちの家族や友人、仲間たちが、あなたの愛を知れますように、私自身を用いてください。
司会:幼稚園、教会学校、地域の子どもたちを覚えて祈ります。
会衆:主よ、子どもたちの健康と安全を守り、疲れを癒し、安らぎと成長をもたらしてください。
司会:苦しんでいる人のために祈ります。
会衆:主よ、病気や怪我、悩みや苦しみを抱える人たちに、あなたからの平安と、必要な助けを与えてください。
司会:今も生きておられ、とりなしてくださる方、主イエス・キリストのお名前によって祈ります。
一同:アーメン。
主の祈り
共に、イエス様が教えられた『主の祈り』を祈りましょう。讃美歌21の93-5A。
主の祈りは、イエス様が「祈り方の基本」として、弟子たちに教えた祈りです。これも、初めての人に基本が伝わるよう祈りたいところですが、私たちは文語の訳を使っているので、意味が知りたい方は讃美歌21-5Bをご覧ください。主の祈り……
天にまします我らの父よ。
願わくは御名をあがめさせたまえ。
御国を来たらせたまえ。
みこころの天になるごとく、地にもなさせたまえ。
我らの日用の糧を今日も与えたまえ。
我らに罪を犯すものを我らが赦すごとく、我らの罪をも赦したまえ。
我らを試みにあわせず、悪より救いだしたまえ。
国と力と栄えとは、限りなく汝のものなればなり。
アーメン。
献 金
感謝の献げ物として献金をします。礼拝のライブ配信に参加されている教会員は、また後日、来られたときにおささげください。
献金は、神の恵みに対する感謝の応答です。自分の生き方を神にささげるしるしとして、献げ物を行います。集められた献金は、教会の維持や運営、牧師の給与、地区・教区・教団の働き、福祉や慈善活動への寄付に使われています。
献金の祈り(例)
主なる神よ、 私たちが持っているものはみな、あなたからいただいたものです。 今、私自身の生き方を、あなたの御用のためにおささげします。 どうか、ここにささげた献金もあなたの求めていることに用いてください。 主イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
讃美歌
献金の讃美歌512番「主よ、献げます」の2節を歌いましょう。同居している方がいるところは、念のため、マスクをつけて歌われるか、心で賛美を合わせましょう。
讃美歌
マスクをしたままで、頌栄24番「たたえよ、主の民」を歌いましょう。
最後の賛美歌は、神の栄光をたたえて、礼拝から送り出されていくものです。「頌栄」とは「神の栄光をたたえる」という意味の言葉です。共に賛美を合わせましょう。
祝 福
共に、神様の祝福を受けましょう。
派遣の言葉と祝福は、神の言葉を受けた一人一人が、ここから出ていって、新しい生き方ができるように、神の祝福を宣言する言葉です。どうぞ、顔を上げて出発しましょう。
派 遣
わたしは必ずあなたと共にいる。このことこそ、わたしがあなたを遣わすしるしである。(出エジプト記3:12より)
祝 福
主がすべての災いを遠ざけて/あなたを見守り/あなたの魂を見守ってくださるように。あなたの出で立つのも帰るのも/主が見守ってくださるように。今も、そしてとこしえに。(詩編121:7〜8)
報 告
本日も教会に集まって、配信を通して、日曜礼拝にご参加くださり感謝致します。先週の在宅礼拝は、ライブ配信の奉仕者7名、同時に視聴された26名、計33名が参加されました。後から動画や原稿を見て、祈りを合わせてくださった方も感謝致します。
今日は、学生YMCAシニア夏期ゼミの皆さんも配信を通してご参加くださり、ありがとうございます。教会の皆さんも久しぶりに顔を見ることができて嬉しいです。この後、役員会ですが、少しだけ挨拶を交わせる時間をとって、11:45から始めたいと思います。
礼拝後、残ってお話される方は混雑を避けるため、ロビーではなく礼拝堂で、十分な間隔をとってお話しください。牧師も入り口ではなく礼拝堂にいるので、お話のある方はこちらでお願いします。また日曜日まで、皆さん一人一人に神様の平和がありますように。