ぼく牧師 〜聖書研究・礼拝メッセージ、ときどき雑談〜

*聖書の引用は特別記載がない限り、日本聖書協会『聖書 新共同訳』 1987,1988 から引用しています。

『わたしと一緒にいたのだから』ヨハネによる福音書15:18〜27、17:20〜26

日曜礼拝 2024年4月28日


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説 明

教会にお集まりの皆さん、おはようございます。オンラインで配信を見ている方も、おはようございます。まもなく、10:30から礼拝が始まります。礼拝の最中は、携帯をマナーモードにしていただき、後から来た人も座れるように、席の譲り合いをお願いします。

 

礼拝の中で、立ち上がって賛美歌を歌うところや、立ち上がって祈りを合わせるところもありますが、体が不自由な方やお疲れの方は、座ったままで大丈夫です。賛美歌、聖書、交読文は、備え付けの籠からお使いください。それでは、もうしばらくお待ちください。

 

案 内

華陽教会では、讃美歌委員会の著作物使用許諾を得て、日曜日の礼拝を、配信と並行して行っています。共に今、教会にいる人も、配信を見ている人も、互いのために祈りを合わせ、神の招きにあずかりましょう。

 

前 奏

(*奏楽者は牧師の案内のあと、前奏を弾き始めます。司式者は前奏の終わり頃に講壇へ立ち、会衆を招く準備をします。招詞の聖書箇所は読み上げる必要はありません。網かけ部分は司会が読むところ、四角部分は会衆が立つところです。(かっこ)は会衆の様子を見て省けるときは省きます。)

 

招 詞

わたしはお前たちを国々の間から取り、すべての地から集め、お前たちの土地に導き入れる。(エゼキエル書36:24)

 

讃美歌

讃美歌二編の130番「ひつじをまもる」を歌います。(差し支えない方はお立ちください)

 

お祈り

ご着席ください。共に祈りを合わせましょう。

◆力と希望をもたらす神様。今日もまた、あなたによって守られて、日曜日の礼拝に集まることができ、感謝致します。どうか今、初めて来た人、久々に来た人、自宅で、施設で、職場で、屋外で、あなたの言葉を受けようとしている人を祝福してください。

◆私たちの神様。今日は、華陽教会の創立記念礼拝です。133年前に、この地に教会が作られて、今日まで支えられてきたことを感謝致します。どうか今、コロナ禍を経て、新たな歩みができるよう、私たちを導いてください。

◆私たちの神様。今日は、礼拝後に定期教会総会が開かれます。昨年度の反省と、今年度の計画、集めた献金の用い方などが話し合われます。どうか今、一つ一つの事柄を誠実に協議することができるよう、私たちを導いてください。

◆私たちの神様。年度初めに、色々と無理をして、心や体の調子を崩したり、怪我や病気になってしまった方々がいます。どうか今、一人一人に癒しと回復がもたらされ、新たな力が湧いてくるよう、私たちを導いてください。

◆全ての者を新たにされる、イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

 

聖 書

聖書の言葉を聞きましょう。ヨハネによる福音書15:18〜27、ヨハネによる福音書17:20〜26(新共同訳より抜粋)

*日本聖書協会の「ホームページ等への聖書の引用について」に基づき、聖書の引用を適切な範囲内で行うため、配信終了後に聖書箇所のみ記載し、本文をカットしています。該当する聖書箇所を「聖書本文検索」で「書名」と「章」まで入力し、「節」入力を省略すれば、章全体を参照できます。

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交読文

詩編の言葉を読み交わしましょう。詩編106:1〜5(新共同訳交読詩編より抜粋)

『交読詩編』か『讃美歌21』の後ろの方をご覧ください。司会と会衆で交互に読んでいきますので、皆さんは一段下がったところと太字のところをお読みください。(また、Aのところは牧師が、Bのところは会衆がお読みください。ご着席のままで大丈夫です。

 

讃美歌

讃美歌21の528番「あなたの道を」を歌いましょう。最後の「アーメン」はつけずに歌います。(差し支えない方はお立ちください)

 

Myriams-FotosによるPixabayからの画像

メッセージ

 4月24日は、華陽教会の創立記念日です。先週の水曜日に、133周年を迎えました。そして今日、創立記念礼拝のあと、2024年度の定期教会総会が開かれます。この総会で「ここをみんなに知らせよう」というテーマで、ヨハネによる福音書17章24節を今年の年間聖句にしようと提案します。

 昨年度2月4日の礼拝後に、私たちは教会懇談会を開きました。コロナ禍で、なかなかみんなと集まって話すことのできなかった課題や要望、気になっていることなどを、ざっくばらんに話し合いました。そのとき「こんなに素敵な教会なのに、タクシーの運転手にも、道行く人にも、みんなに知られていないのは寂しい」という意見が出てきました。

 そして、もっと気軽に華陽教会へ入ってもらって、この教会を知ってもらって、ここにキリストの体である教会があることを伝えていきたい……という願いが語られ、オルガンのミニコンサートを企画することになりました。他にも、夜間の聖書研究や、教会学校のデイキャンプなど、積極的な要望や意見が集まりました。

 たぶん、華陽教会へ私が来てから、こんなに「こういうことがしてみたい」「ああいうことができないか」と信徒や会衆の方から意見が集まったのは、初めてだと思います。牧師の方からではなく、皆さんの方から、新しく地域の人を招くため、御言葉に触れる機会を作るため、具体的な提案があったのは、驚きと感動で胸がいっぱいになることでした。

 一方で、皆さんの中には、今も、どうやって福音を伝えればいいか? どうやって良い知らせを、神様の愛を伝えればいいか? 分からなくて、もどかしい人もいると思います。自分の信じている神様を、家族へ上手く伝えられない。聖書の教えを、友達や知り合いに共有できない。「礼拝へ行こう」「教会へ行こう」と、誘う言葉が見つからない。

 だって、おそらく警戒される……信仰を強制する気はないのに、一回話題にするだけでも、信じているものを、押し付けようとしているように思われるかもしれない。以前、誘い方に失敗して、二度と、話題にできなくなった人もいるでしょう。神様の話もできないし、礼拝に誘うこともできないし、自分には、誰かを伝道する手立てがない。

 イエス様は、私たちが神様の教えと業を語るとき、どのように話せばいいかを示してくれる「真理の霊」を送ってくださると言いました。誰かが、私たちの信仰を否定してきたら、どのように答えればいいかを示してくれる「弁護者」を送ってくださるとも言いました。それは、神のもとから、一人一人に送られる聖霊のことでした。

 けれども、誰かを教会へ誘いたくても、信仰を共有したくても、私たちの口から、良い感じの言葉が、良い感じに出てくるわけじゃありません。むしろ、何も言葉が出てこない。どう伝えたらいいか分からない。あるいは、信仰を押し付けるような、良くない言葉が出てきたり、かえって反感をもたれるような、間違った言い方になってしまう。

 そんな経験をしてしまった、あるいは、そうなることを恐れている私たちが、イエス様について証しをする、伝道するということは、とても難しく感じます。ほとんどできないように思えます。実際、「私は誰かに伝道することができないので、信徒でいられません」と相談してくる方が、年に数名おられます。

 キリスト教について、誰かへ語ることも、礼拝へ誘うことも、ずっとできずにいた自分は、これからも、伝道なんてできません……と。これって、本当によく言われることなんです。教会の内外問わず、牧師をしていると、あちこちから言われるんです。「先生、私はキリスト教を伝道することが、神様を証しすることが、できません」と。

 けれども、イエス様が送ってくださる「真理の霊」は、神のもとから遣わされる「弁護者」は、神様のことを、イエス様のことを、直接教える言葉だけを、語らせるわけじゃないんです。ここへ初めて来た方が言いました。会堂へ入って、会衆の一人に、挨拶されたのが嬉しかったと……なぜか、感動を覚えたと。

 何も、特別なことは言っていません。挨拶をした方は、たぶん、自分が伝道したつもりも、神様を証ししたつもりもありません。きっと、聖霊に何かを語らされたとは、自分が何か伝えられたとは、全く思っていないでしょう。でも、確かにその時、イエス様に触れた人が居たんです。なぜだか分からないけど、喜びを受け取った人が居たんです。

 「私も洗礼を受けたいです」……教会へ通うようになった方から、そう思うようになった理由について聞かされるのは、イエス様について、神様について直接教えられた「あの言葉」ではありません。みんなの優しさです。ここにいる人の優しさから、イエス様と出会って、洗礼を受けたいと願うようになった人がいます。

 おそらく、一緒に食事をしたり、讃美歌を見せたり、会話を交わした皆さんの中に、自分が「伝道した」「キリストを証しした」という自覚のある人はいないでしょう。何気なく声をかけたとき、自分が何かを伝えられた、聖霊によって語らされた、と思った人はいないでしょう。でも、確かにそのとき、イエス様と出会った人がいるんです。

 まだ、聖書のお話も、神様の教えも、知らないことが多い中、「洗礼を受けたい」と思えるような、出会いをした人がいるんです。その出会いに用いられたのは皆さんです。聖霊が語らせる言葉、キリストを証しする言葉、信仰を弁護する言葉は、なにも、格調高い、斬新な言葉ばかりじゃないんです。

 特別には思えない、気の利いた言葉には感じない、何なら、話したことさえ忘れているような、あなたからこぼれていく言葉が、聖霊によって語らされた「証し」として、働くこともあるんです。イエス様は言いました。「あなたがたも、初めからわたしと一緒にいたのだから、証しをするのである」

 そう、あなたは証しをするんです。「証し」と思っていないかもしれませんが、あなたの生き方が、あなたの在り方が、キリストを証しています。直接教会へ誘えなくても、直接神様の話ができなくても、あなたはキリストとつながっており、その生き方全体で、神様を現す者にされています。

 どうか、安心してください。イエス様は、私たちのためにこう祈りました。「父よ、わたしに与えてくださった人々を、わたしのいる所に、共におらせてください。それは、天地創造の前からわたしを愛して、与えてくださったわたしの栄光を、彼らに見せるためです」あなたは既に、イエス様のもので、イエス様と共に、栄光を受けます。

 あなたがここにいるように、自分と一緒にいるように、イエス様自身が望んでいます。この方が、あなたと一緒にいる以上、あなたがたは、証しのできない者ではありません。既に、牧師を驚かせました。初めて来た人に、一緒にいる人に、皆さんの出会いが、イエス様との出会いをもたらしました。皆さんは、証しの言葉を持っています。

 さあ、ここをみんなに知らせましょう。共に栄光を受けましょう。あなたがここにいることで、この教会はキリストの体として立てられます。あなたがここにいることで、キリストがここにいることを証しします。あなたは証しの業から離れておらず、共にキリストと歩んでいます。

 聞きなさい。「あなたがたも、初めからわたしと一緒にいたのだから、証しをするのである」そう、見えなくなったキリストは、初めからあなたと共にいて、今も、あなたを送り出します。ここに招き、ここに居て、ここから送り出されます。あなたと出会う人たちに、今も、これからも、キリストの出会いが導かれますように。アーメン。

 

讃美歌

オンライン賛美歌4番「わたしの主が取り去られた」(©️柳本和良)を歌います。(差し支えない方はお立ちください)

 

 

使徒信条

教会の信仰を告白しましょう。「使徒信条」讃美歌21の93-4Aです。オンライン賛美歌の後ろの方の2頁をご覧ください。

 

 

紹 介

本日も、初めて礼拝に来られた方、初めて配信を見られた方、久しぶりに参加された方と一緒に礼拝にあずかれたことを感謝致します。受付でご了承いただいた方のみ、配信終了後にご紹介させていただきます。ぜひ、これからも一緒に礼拝へ出られると嬉しいです。

 

とりなし

共に、神様から委ねられた、とりなしの務めを果たしましょう。オンライン讃美歌の後ろの方の1頁をご覧ください。

 

 

主の祈り

イエス様が教えられた『主の祈り』を祈りましょう。讃美歌21の93-5A。オンライン讃美歌の後ろの方の4頁をご覧ください。差し支えない方は、お立ちください。

 

 

聖句と主題

御着席ください。新年度の年間聖句を心に留めて、今週も新しく遣わされましょう。

 

年間聖句

「父よ、わたしに与えてくださった人々を、わたしのいる所に、共におらせてください。それは、天地創造の前からわたしを愛して、与えてくださったわたしの栄光を、彼らに見せるためです。」

 

年間主題

華陽教会では、本日礼拝後の総会で「ここをみんなに知らせよう」というテーマで、ヨハネによる福音書17:18を今年度の年間聖句にすることを提案する予定です。

 

今週は、2024年度の課題と展望について話し合い、献金の使い道や、新しい取り組みについて、誠実に決めていきましょう。

 

献 金

感謝の献げ物として献金をします。クリアファイルに挟まれた封筒をご利用ください。献金に、金額に定めはありません。持ち合わせのない方は、空のまま封筒をお入れください。

 

献金の祈り(例)

私たちの神様。ここにささげた献金を、あなたの心に適う形で、用いることができますように。教会の働きと私たち一人一人の良心をこれからも導いてください。そして、あなたの栄光が、ますます豊かに現され、神の国の平和が告げ知らされますように。アーメン。

 

讃美歌

献金の讃美歌512番「主よ、献げます」2節を歌いましょう。

 

讃美歌

讃美歌21の28番「み栄えあれや」を歌いましょう。差し支えない方はお立ちください。

 

祝 福

共に、神様の祝福を受けましょう。

 

派 遣

わたしは御名を彼らに知らせました。また、これからも知らせます。わたしに対するあなたの愛が彼らの内にあり、わたしも彼らの内にいるようになるためです。(ヨハネによる福音書17:26)

 

祝 福

主があなた(がた)を祝福し、あなた(がた)を守られるように。主が御顔を向けてあなた(がた)を照らし、あなた(がた)に恵みを与えられるように。主が御顔をあなたに向けて、あなたに平安を賜るように。(民数記6:24〜26)

 

報 告

本日も教会に集まって、また配信を通して礼拝にご参加くださり、ありがとうございます。先週の日曜礼拝は、教会に集まった18名、同時に視聴された8名、計26名が参加されました。後から動画や原稿を通して祈りを合わせてくださった方も感謝致します。

 

この後、軽食を挟んで、定期教会総会を行います。教会員の方は、総会資料をお持ちいただき、そのまま礼拝堂にお残りください。なお、今週、水曜日の聖書研究祈祷会は、牧師休暇のためお休みです。

 

次回の聖書研究祈祷会は、5月12日(水)13:30から2階礼拝堂で行います。平日に、牧師へ用のある方は、来週以降お問い合わせください。それではまた、日曜日まで、皆さん一人一人に神様の平和がありますように。