ぼく牧師 〜聖書研究・礼拝メッセージ、ときどき雑談〜

*聖書の引用は特別記載がない限り、日本聖書協会『聖書 新共同訳』 1987,1988 から引用しています。

これってカルトですか?(2)〜カルトの入り口になるもの〜

破壊的カルト 2020年12月18日

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カルトの入り口となるフェイク

前回の『これってカルトですか?(1)』では、「思想・政治カルト」「商業カルト」「心理療法カルト」「宗教カルト」という4つの破壊的カルトの類型について取り上げました。

 

bokushiblog.hatenablog.com

今回は、上に出てくるような明確な「組織」や「団体」に属するわけではないものの、金銭的・精神的・身体的被害をもたらす「信者」や「支持者」を生み出してしまう言説、破壊的カルトの入り口になってしまうものについてまとめました。

 

いわゆる「フェイクニュース」や「疑似科学」「トンデモ」や「デマ」を拡散させるネットワークや、スピリチュアルの中でも問題が指摘されているスピリチュアル・ビジネス(似非スピ/キラスピ)と呼ばれる界隈のことです。 

 

これら「間違った情報」や「検証の不十分な知識」の拡散は、一見そこまで大きな問題には思えないかもしれません。誰でも間違えることはありますし、「誤りや問題が分かったら修正する」のが普通だからです。

 

しかし、どれだけ科学的な検証とデータに基づく指摘があっても、撤回も修正も行わず、自分たちの主張に反するものを「アンチ」「フェイク」と呼んで切り捨ててしまう人たちがいます。倫理的・人道的な問題を追求する声さえ「嫉妬」や「勘違い」と廃して耳を貸さなくなってしまうのです。

 

このような界隈では、仲の良かった相手でも、反論や指摘を受けると途端に攻撃的になり、あるいは関係を切ったりします。また、「このとおりにしないと社会が堕落する」「汚染される」「病気になる」という危機意識を刺激して、人々をコントロールしてきます。

 

つまり、世の終わりの恐怖を煽って入信させ、信者をコントロールする宗教カルトと構造は非常に似ているのです。疑似科学やフェイクニュースは、破壊的カルトに利用される言説であると共に、破壊的カルトの入り口となったり、ミニカルトそのものを生み出しかねません。

 

以下で紹介している事例は、実際に現在社会問題化しているものの一部です。なお、ここでも参考資料として紹介している記事は、あくまでこれらを調べる際、参考にできるもので、サイトに書かれた全ての主張を支持するものではありません。

 

疑似科学(ニセ科学、トンデモ)

疑似科学とは、「見かけは科学のようでも、実は科学でないもの*1」のことで、科学的に間違っているものや検証の不十分なものが数多く出回っており、「ニセ科学」や「似非科学」「トンデモ」とも呼ばれています。

 

疑似科学のジャンルは多岐にわたり、明らかなニセ医学や悪質な代替医療、教育界に広がっているものや、子育て、療育に関するものもあります。これらは、マルチ商法や霊感商法、信者ビジネスとも結びつきやすく、莫大な金銭的被害を生み出しています。

 

同時に、全ての疑似科学が金儲けに利用されているわけではなく、不安や恐怖に煽られて善意で拡散される情報や、「少しでも効果があるなら良いだろう」と共有されてしまうものもあります。

 

しかし、中には「副作用がない」「安心安全」と謳われている手段や療法に健康を害するものがあったり、適切な治療や療育の機会を奪ってしまうものがあります。また、あからさまな金儲けではなくとも、薬機法や景表法に違反するものも見られます。

 

さらに、子育て・療育・教育に関する疑似科学は、無意識に大人が子どもをコントロールするために使われやすく、科学的思考を妨げ、批判的な思考力の形成を阻んでしまうこともあります。また、親子共に極端な自己責任論を植え付けて、必要なサポートから遠ざけてしまうこともあります。

 

「科学を装うもの」「科学的な裏付けがあるかのように見せるもの」は思っている以上に深刻な影響を及ぼします。ここでは、実際に被害や問題が報告されている疑似科学や、カルト団体に利用されている言説などを紹介しようと思います。

 

ニセ医学、疑似医学、代替医療系

反ワクチン

反ワクチンは、子育て中の家族の間で急速に広まってきた疑似科学です。「ワクチンは安全ではない」「ワクチンを受けると自閉症になる」「ワクチン接種後に障害が残る人もいる」「自身の免疫力を上げることが大事」といった内容が主な主張です。

 

これにより、恐怖を覚えた家族が子どもにワクチンを受けさせるのを拒否したり、麻疹やおたふく風邪にかかった知り合いからわざと子どもに感染させて、免疫力を獲得させようとする危険な行動も見られます。

 

しかし、幼児期にこのようなことをすると、かえって脳に障害が残ったり、子どもを死に至らしめる危険があります。ワクチン有害説の根拠となっている情報も、間違いが分かって撤回された論文や非科学的な情報がほとんどです。

 

また、反ワクチン運動はホメオパシーやフードファディズムなど、他の疑似科学とも結びついており、子どもに適切な医療を受けさせなくなる問題が深刻化しています。

 

最近では、反ワクチン運動に傾倒していたものの、自らの判断で止めた人の体験も挙がっています。迷っている人がいたらぜひ、下記のリンクを読んだ上で判断することをおすすめします。

 

【参考資料】

note.com

joshi-spa.jp

www.gohongi-clinic.com

 

がん放置療法(がんもどき)

がん放置療法とは、元放射線科医師の近藤誠氏が提唱した独自の理論で、「がんの手術や抗がん剤治療は寿命を縮めるだけ」「がんには転移する『本物』と転移しない『がんもどき』がある」「がんもどきは進行しないので放置しておけばいい」「本物のがんは治療しても生命は伸びない」といった内容です。

 

この理論には多くの論文やデータなどが引用され、いかにも科学的に正しいことを言っているように見えますが、実際には元の論文と正反対の主張に用いていたり、データの読み取り方が間違っていたり、100年以上前の古すぎるデータを使っていたりします*2

 

また、ここ数十年の抗がん剤治療や放射線治療の発展も考慮に入れておらず、医療に対する不信感を極端にあおるものとなっています。本来、あらゆる病気の治療はリスクとメリットを考慮した上で選択していくものですが、リスクだけを強調し、標準医療そのものを拒否させてしまう問題があるのです。

 

実際に、治療をすれば回復するはずだったステージ1や2の患者さんが、この理論を信じて治療を拒否し、ステージ3や4まで進んでしまったり、亡くなってしまった方もいます。今後も注意が必要です。

 

【参考資料】

www.gohongi-clinic.com

medical.nikkeibp.co.jp

gijika.com

gendai.ismedia.jp

ホメオパシー

ホメオパシーは、元の成分が残らないほど希釈した液体やそれを染み込ませた砂糖玉(レメディー)を使って自然治癒力を促し、「副作用のない自然な治療」であらゆる病気を治すことができるというニセ医学です。

 

いわゆる「毒をもって毒を制す」考え方で、病気や症状を引き起こす成分そのものが、その病気や症状を治すことができるというものです。しかし、何百回も希釈して作ったレメディーはただの水と変わりないので、プラセボ(偽薬)以上の効果はありません。

 

また、症状が一時的に悪化したように見えても、それは体が悪いものを出そうとする「好転反応」で、レメディーが効いている証拠だと言われますが、単に病気を放置していることによる悪化です。

 

自然に回復すれば「レメディーが効いた」ことになり、症状が悪化すれば「好転反応が出た」ことになるので、どう転んでも「効果が出ている」と言われてしまうのです。そして、他の薬や治療法は「副作用があって危険」と言われるため、医療を拒否する人たちが出ています

 

国内でも、2009年に助産師からビタミンKの代わりにレメディーを与えられた生後2ヶ月の女児が死亡した事件が起きました。他にも、世界各国でホメオパシーによる被害が報告されています*3

 

しかし、今もなお、悪質なアロマオイルのマルチ商法やオーソモレキュラー(分子整合栄養学)などと結びついて盛んに広められています。

 

【参考資料】

gijika.com

warbler.hatenablog.com

warbler.hatenablog.com

 

フードファディズム(オーソモレキュラー/メガビタミン)

フードファディズムとは、食べ物が人体や精神に与える影響を過大に評価し、「これは体に良いからたくさん食べよう」とか「これは体に悪いから絶対食べちゃダメ」など、極端な行動を取りやすくさせる主張です。

 

メディアやSNSを通して「病気の原因は○○だった!」「○○を食べれば認知症にならない!?」など、検証不十分の情報が拡散され、かえって、偏った食生活をもたらしたり、健康のバランスを崩したりする問題が指摘されています。

 

また、食べ物の中でも「特定の栄養素をたくさん接種すればうつ病を治せる」「自閉症を治せる」「がんを消せる」「アレルギーがなくなる」などと謳い、サプリメントの購入を勧めたり、手間と時間のかかる食事を勧めたりするオーソモレキュラー(分子栄養学/分子整合栄養医学)やメガビタミンと呼ばれる療法も存在します。

 

ホメオパシー のように「薬を使わないで治療できる」と言って、医師や栄養士が勧めている場合もありますが、科学的検証が十分にされていない民間療法です。金銭的被害が多くなくても、信じた人の時間と労力が大量に割かれ、適切な医療や治療から遠ざける問題も出ています。

 

さらに、トンデモ医学セミナーや養成講座などの資格商法とも結びついており、マルチ商法とも親和性が高いです。食べ物が心身の健康に重要なことは間違いありませんが、特定の食品を避けたり、特定の栄養素をたくさん摂取するだけで万事解決するような呼びかけには注意が必要です。

 

【参考資料】

www.gohongi-clinic.com

 

www.gohongi-clinic.com

www.gohongi-clinic.com

news.yahoo.co.jp

免疫力アップ

「免疫力アップ」は、疑似科学やトンデモ医療を見分ける際のキーワードとなる一つです。よくあるのは「体を温めると免疫力がアップして病気にならない」「◯◯を飲めば/食べれば免疫力が高くなる」などですが、そもそも人間の「免疫力を測る」のは非常に困難です。

 

「◯◯細胞が増えた」「◯◯が活性化した」というデータによって、一部の免疫力を測定することはできますが、それだけで免疫力全体を測ることはできません。免疫というシステムは多くの細胞のネットワークでできているので、一部の細胞だけ強くなっても全体が強くなるわけではないからです*4

 

むしろ、ある細胞が増え過ぎたり、活性化し過ぎたりすると、かえって病気になることもあります。「◯◯が増えれば免疫力がアップするから、たくさん◯◯しよう」といった話は、非常に乱暴な話なんです。そして、テレビや雑誌で取り上げられているものも、多くは科学的根拠が希薄です。

 

さらに、「人工的な薬や治療に頼らず、体にもともと備わっている免疫力を強くして病気を治そう」と謳い、医療離れを引き起こす内容も珍しくありません。直接、サプリや健康グッズの販売と結びついていなくても、適切な検診や治療から遠ざける言説は避けなければなりません。

 

免疫力アップ系の話は、善意による拡散が特に起こりやすいものですが、身近な人や自分自身を疑似科学やトンデモ医療につなげる入り口にもなりやすいので、ぜひ慎重に考えていただけるとありがたいです。

 

【参考資料】

www.gohongi-clinic.com

www.gohongi-clinic.com

www.1101.com

www.minesot.com

胎内記憶

胎内記憶は、文字どおり「生まれる前の記憶」「母親のお腹にいるときの記憶」「出生児の記憶」を持った子どもがたまにいるという話で、もともとは「不思議だね」で済んでいた話でした。

 

しかし、最近では池上明医師を中心に「子は親を選んで生まれてくる」「子は親を幸せにするために生まれてきた」という話にまで発展し、不妊の女性が「子に選ばれなかった」とされてしまう問題や、虐待を受けてきた子どもが「自分でその親を選んだのだから愛しなさい」と傷つけられる問題(自称セラピストに転身した親友から「毒親を愛せ、許せ」と詰め寄られた女性の苦悩 - wezzy|ウェジー)が指摘されています。

 

これら「子は親を選んで生まれてくる」「困難な人生や障害もその人が選んだもの」という発想は、いくつかの破壊的カルトの教義にもあり、大人が子どもをコントロールするのに都合よく用いられる危険があります。二世問題が深刻な宗教カルトではよく訴えられている言説です。

 

さらに、「生まれる前は神様だった」という少女の記憶を大々的に宣伝し、子どもを教祖化して本を出版したり、パワーストーンを売り出す取り巻きの大人も出ています。彼らは「胎内記憶は教育に良い」と主張していますが、実際には子どもを利用したり支配する大人を生み出しています。

 

残念ながら、胎内記憶はミッションスクールの大学や政界(胎内記憶のトンデモ池川医師と安倍昭恵夫人がタッグを組んだ??|五本木クリニック院長ブログ)にまで侵食しており、怪しいカウンセラーやセラピーにも用いられています。科学的根拠があるかのように言う人もいますが、それっぽい用語やアンケート結果を使っているだけで、証明にはなりません(胎内記憶 - NATROMのブログ)。

 

「親子の絆を深める」「教育に良い」といった言葉に惑わされず、何が問題になっているのか慎重に見極める必要があるでしょう。

 

【参考資料】

www.gohongi-clinic.com

 

juries.hateblo.jp

wezz-y.co

 

教育界隈の疑似科学

創造科学/インテリジェント・デザイン(ID)論

創造科学は、「進化論は正しくない」「聖書の創世記に書いてある天地創造の出来事は事実である」という主張で、それに基づく反進化論的運動を「インテリジェント・デザイン(ID)」と言います。

 

アメリカ最大の疑似科学と言われ、主に保守的な福音派のキリスト教会で支持されていますが、日本の中でも見られます。「科学」という言葉を使っているので、一見、進化論と並ぶ学説のように思われることもありますが、科学の基準は満たしていません。

 

なぜなら、創造科学では、ある理論についてそれを否定するデータが得られても、理論の方を補正し続ける「後づけ仮説(アドホックな仮説)」が多用され、「どういう場合にその仮説は間違っているか」という反証ができない議論を続けているからです。

 

ようするに、「どんな証拠や反論が出てきても間違いを認めない」という態度であり、科学的思考や科学的方法を放棄しています。それらを理科や科学の授業で教えることはふさわしくありません。

 

創造科学の目的は、子どもたちに科学的理論を教えることではなく、宗教教育をすることです。「科学」という名を借りて宗教教育を導入するのは、正体や目的を隠した勧誘行為と共通した問題を孕んでおり、誠実ではありません。

 

アメリカでは、創造科学を支持する人々によって、学校教育で進化論を教えないようにさせたり、公立学校で創造科学を教えさせようとする運動が広がっており、いくつか裁判が起きています。

 

日本でも、あるミッションスクールで「進化論を否定する教育が行われている」と追及されたことがありますが*5、健全な運営がなされているミッションスクールであれば、授業で進化論を否定したり、創造科学を学説の一つとして教えたりすることもありません。

 

【参考資料】

natrom.sakura.ne.jp

 

seesaawiki.jp

 

natgeo.nikkeibp.co.jp

 

ゲーム脳

ゲーム脳は、脳トレやモーツァルト効果に並んで「脳科学」界隈では有名な疑似科学です。これらは「◯◯は脳に悪影響を及ぼす」「◯◯すると脳が鍛えられる」といった主張で、様々なデータや実験を持ち出しますが、根拠とされている実験方法やデータは信頼性に乏しく、科学と呼べるものではありません。

 

また、論理の飛躍や拡大解釈も多く見られます。しかし、「脳科学」とつけば無条件に信じてしまったり、脳の画像やグラフを多用することによって、いかにも科学的根拠がしっかりしているように感じられるため、鵜呑みにされやすい言説です。

 

そして「◯◯は脳に影響がある」という話は、特に教育関係者や保護者を引きつけ、危機感を煽ったり、効果に飛び付かせる特徴があります。しかし、検証不十分で根拠のない言説を教育界で支持することは、批判的思考力を養うどころか妨げる結果になります。

 

子どもたちが疑似科学や破壊的カルトに巻き込まれて、金銭的精神的身体的被害を受けないためにも、教育に採用していい言説か、大人は慎重に見極めなければなりません。

 

【参考資料】

「脳科学とどうつきあうか?」鈴木貴之 編 南山大学社会倫理研究所

http://rci.nanzan-u.ac.jp/ISE/ja/publication/book/2011neuro-book.pdf

 

www.asahi.com

 

www.human.niigata-u.ac.jp 

水からの伝言

水からの伝言は、「水を結晶させた氷の形状からメッセージを読み取ることができる」と主張する本を中心に広まった疑似科学です。「ありがとう」などの良い言葉をかけると美しい結晶ができ、「ばかやろう」などの悪い言葉をかけると歪な結晶ができるといった内容で「言葉特有の波動が水に情報を転写する」と説明されています。

 

水の他にも、ごはんやリンゴなどのバリエーションがあり、悪い言葉をかけた方が対象の傷みが早くなるという話で、学校の授業などにも用いられていました*6これらは「科学的に検証された事実」として紹介されますが、実際には検証方法自体が科学的ではなく、教育に用いて良いレベルではありません。

 

「水に情報を転写する」という「波動」も物理学で用いられている定義ではなく、著者に都合の良い、定義が曖昧な言葉です。そして、「波動」は、多くの疑似科学商法でも使われており、プラセボ以上の効果がない波動水や波動測定器、EM菌をはじめとする商品の説明に出てきます。つまり、水からの伝言を支持することで、子どもたちが将来、詐欺や悪質商法を信じ込む手助けをしてしまうのです。

 

また、「波動」という言葉は、「思いは現実になる」という「積極思考」「引き寄せの法則」と親和性が高く、悪質なスピリチュアルやカウンセラーの間でも使われています。もともとは、子どもたちの思いやりを育むつもりで「水からの伝言」を採用したとしても、子どもたちを破壊的教祖にささげる結果になりかねないのです。

 

いじめの防止や思いやりを育むのであれば、思いやりのある教育を大人がしなければなりません。目的のために正しくない情報や嘘を使って教えることは、そもそも思いやりのある大人のすることではありません。良いことのためなら真偽が曖昧でもかまわないという態度こそ、破壊的カルトを生み出してしまうことを思い出していただけると幸いです。

 

【参考資料】

gijika.com

www.gakushuin.ac.jp

gendai.ismedia.jp

親学

親学は、「子供の脳を育て、心を育て、感性を育てるための親の学び」を推進するために、疑似科学、ニセ医学、偽歴史などを根拠に、「伝統的子育てなるものを奨励」している運動です。

 

「赤ん坊は母乳で育て、粉ミルクは使わない」「子どもはテレビやゲームから遠ざけ、演劇などを見せる」といった子育てを推奨する他、「発達障害やアスペルガー、自閉症は親の愛情不足が原因で、伝統的子育てでは発生しない」などの主張が見られます*7

 

いずれも、「脳科学」に基づくとされますが、前述の「ゲーム脳」などを提唱した「脳科学者」らによるもので、信頼できる科学的根拠はありません。特に、発達障害に関しては「生まれつき脳の一部の機能に障害がある」のであって*8子育てに原因を求めるのは誤りです。障害者とその家族への差別・誤解を生みかねない主張を無批判に支持するべきではありません。

 

また、親学は公共の広告で使用された「江戸しぐさ」などのマナー推奨運動で有名になりましたが、こちらも提唱者の主張を権威づけるために作られた偽歴史が根拠となっています。

 

目的のために正しくない情報や嘘を使って教えることは、明らかにマナー違反であり、「江戸しぐさ」によるマナー推奨運動も、教える側がマナーを破壊する行為です。「水からの伝言」と同じく、親学の主張を無批判に採用することは、健全でない人間関係をもたらします。慎重に向き合っていただけると幸いです。

 

【参考資料】

www.d3b.jp

www.gohongi-clinic.com 

news.kodansha.co.jp

1000nichi.blog73.fc2.com

自然派

自然派は、育児や健康には自然なものが一番であり、人工的なものはなるべく避け、薬や予防接種に頼らない生き方を推奨する運動です。近年増加しているアレルギー、自閉症、認知症などの原因は添加物や薬によるものと考え、自然由来のものを使用することで、それらを防げると言われます。

 

そのため、「子どもに薬を飲ませない」「ワクチンを受けさせない」などの反医療につながりやすく、自然治癒力や免疫力を高めるため、科学的根拠のない、もしくは検証不十分な方法を強く勧めてしまうこともあります。

 

また、「副作用がない」と謳うホメオパシーやアロマオイルの効能などに惹かれやすく、それらを利用したネットワークビジネス(マルチ商法)の温床にもなっています。添加物や化学物質を避ける一方で、フードファディズムに陥りやすく、様々なサプリに手を出す人もいます。

 

その結果、かえって食生活が偏ったり、栄養のバランスが崩れたりして、健康を損なう人もいます。親から薬を取り上げたり、子どもを医者に連れて行かないことで、家族関係が崩壊する事例もあります。残念ながら、過激化した際、最も犠牲になりやすいのは子どもです。

 

自然派の中では、どうしても天然なものを「善」人工的なものを「悪」とする二元論に陥りやすいですが、実際には、人工物であろうと天然物であろうと、用途・用量を間違えば毒物に変わり、様々なものを破壊します。大切なのは正しい知識とバランスの取れた生活です。

 

あるものに対して極端に不安を煽ったり、不信感を懐かせる言説には警戒しなければなりません。同時に、あるものに対して極端に効果を謳ったり、疑問を持たせない言説も、信頼するべきではないのです。

 

【参考資料】

paralymart.or.jp

www.cyzowoman.com

wezz-y.com

wezz-y.com

反添加物/反遺伝子組み換え

反添加物/反遺伝子組み換えは、非科学的なニセ医学を根拠に、子育て中の親の危機感を過剰に煽るフードファディズムの一つです。添加物の恐ろしさを知らないと、子どもがキレやすくなったり、アトピー、ぜんそく、がんにまでなってしまうという主張が至るところでなされます。

 

また、危険な添加物の使用が許され続けているのは、背後に行政を操る巨大組織がいるからだ……という陰謀論が説かれやすく、反ワクチンなど他の言説に出てくる陰謀論にも引き込まれやすくなっています。

 

さらに、科学的な安全性について検証されたデータがあっても、これらの陰謀論を持ち出され、中身を精査せず、「フェイクニュース」として切り捨てられることもあります。「危険を避けるためなら多少の誇張や検証不足もかまわない」と思われるかもしれませんが、このような態度は、恐怖心を利用する破壊的カルトや悪質商法に巻き込まれるリスクを高めます。

 

本当に人々を危機から守るのは、過剰な恐怖心でも極端な楽観でもなく、正しい情報をもとに正しく恐れることです。ひたすら危機感を植え付けて極端な行動をとらせる言説は、あっという間に二元論に陥らせ、健全でないコントロールをもたらします。善意からの行動が破壊的結果に結びつかないように、誠実な検証を行いましょう。

 

【参考資料】

gijika.com

cbijapan.com

www.gohongi-clinic.com

www.excite.co.jp

 

EM菌

EM菌は、「水からの伝言」や「江戸しぐさ」と同じく、教育現場で取り上げられてしまった疑似科学の一つです。もともとは「環境に優しい農業資材」として土壌改良に利用されていましたが、その後、水質改善にも効くと言われ、EMを混ぜた飲料水がC型・B型肝炎、エイズ、ヘルペス、インフルエンザ等のウイルス、外部被曝・内部被曝にまで効果があると言われるようになりました*9

 

しかし、いくつかの公的機関や専門家が調べた結果、EM菌に明確な水質改善の効果は確認されませんでした。むしろ、高濃度の有機物が含まれる微生物資材を河川等に投入することによって、それらが汚濁源となり、環境負荷を高めてしまう可能性も指摘されています*10

 

にもかかわらず、全国の自治体や小学校で、河川の浄化やプールの清掃に使われています。もちろん、これらを「環境教育」として利用することは、教える側のみならず、子どもたちの科学リテラシーまで低めてしまう行動です。

 

また、当然のことながら各種のウイルスや被曝に対しての効果も確認されていません。加えて、感染症の原因となる細菌も含まれていることがあるため、飲んだり、点眼に使用することはかえって危険です*11

 

EM菌のように「◯◯にも、◯◯にも効果がある」と謳い、万能であるかのような主張をするものは基本的に疑似科学です。効果を信じた者が知らずにリスクを犯す危険や、正しいケアやサポートを選択しなくなる責任は重すぎて誰も取れません。たとえ善意からでも、安易に支持してはならないのです。

 

【参考資料】

wezz-y.com

gijika.com

note.com

 

放射能関連のデマ

放射能関連のデマは、「原発事故以降、癌や奇形児が増えている」「福島から出荷されている食品は危険」といった内容で、善意による拡散とデマを指摘する人間への攻撃が最も激しかった言説の一つです。私も過去、2011年の福島第一原発事故から約6年間、恐怖を煽る発信や、検証不十分な情報の拡散に何度も加担してしまいました。

 

被曝の不安にさらされていた福島と、その周辺の方々、私が耳を傾けなかった放射線に関する誤解を指摘し「正しい情報をもとに正しく恐れる」ことを促してきた方々、デマを拡散してしまった方々に、この場では不十分ですが、深くお詫び致します。

 

この件については、参考資料の最初に挙げた記事が、最も偏見を解きやすいため、そちらを見ていただくのが早いと思います。(なお、放射能関連のデマはデマと認識した上で、原発については様々な問題から将来的になくすべきという立場です)

 

今回、こちらで取り上げたいのは、デマを指摘する専門家たちの声を、私自身が「フェイク」として切り捨ててしまったキーワードです。それは、この記事で何度も繰り返している「恐怖を煽るな」という言葉と「風評被害」という単語です。

 

この2つが出てくるだけで、「相手は私の言うことをまともに聞かない」「正しい情報を拒んで思考停止している人間だ」という思考回路になっていました。危険を知らせているのに怖がって耳を傾けないと感じ、デマを指摘する全員が、被爆の危険を軽視していると思っていました。(もちろん、専門家の人たちは被爆の危険を軽視していたわけではありません)

 

自分たちの主張に反するものを「アンチ」「フェイク」と呼んで切り捨ててしまう構造は、このような「0」か「100」かの思考です。やみくもに危険を伝える自分の行為が健全でないと自覚したのは、皮肉にも、私の問題視している破壊的カルトが、同様に放射能の恐怖を煽って信者獲得に動いていたからです。

 

加えて、私がお世話になっていた子育て中のお母さんたちの間で、反ワクチンの言説が入り込み、問題を感じたこともきっかけでした。「恐怖を煽ってシンプルな解決策を示す」他の運動と比較できたことで、自分自身が陥っている不健全な状態に気づくことができました。

 

今読んでいただいている「これってカルトですか?」(1)と(2)で、複数の破壊的カルトの類型やカルトに利用される言説、カルト化しやすい言説を並べたのも、個々人が問題視している団体・運動と自分自身の属するグループを比較して、共通する問題がないか気づきやすくするためです。ぜひ、各項目を眺めながら、自分も不健全な状態に陥ってないか、チェックしていただけると幸いです。

 

【参考資料】

note.com

www.gakushuin.ac.jp

www.mcfh.or.jp

synodos.jp 

陰謀論

陰謀論は、あらゆる破壊的カルトやカルト化をもたらす言説に出てきます。特徴としては、1)「〜〜も、〜〜も、◯◯のせいだ」とあらゆる事象を特定の理由に結びつける。2)「◯◯を止めたら病気は治る」と複雑な問題に簡潔な答えを提供する。3)「◯◯の言うことは全部デタラメ」と政治・科学・医療・メディアへの不信感を極端に煽る。といった傾向があります。

 

すなわち、目にする人の恐怖を煽って仲間意識を芽生えさせ(感情コントロール)、あらゆる情報を陰謀論に結びつける解釈を行わせ(思考コントロール)、危機感と善意から発信の拡散やアンチの撃退に加担させ(行動コントロール)、自分たちの主張に沿わない情報はフェイクだと言って切り捨てさせる(情報コントロール)というマインド・コントロールのプロセスを自然に満たす構造になっています。

 

また、その主張を否定する根拠が出てきても、理論の方を補正し続ける「後づけ仮説(アドホックな仮説)」を多用して、自分たちの主張の正しさを訴え続けます。つまり、どんなにしっかりした証拠があっても間違いを認めることはありません。

 

最近では、「新型コロナウイルスはでっち上げ」「マスクをつけている子どもは認知障害を起こしかねない」「代替医療への批判は利権団体による陰謀」といった言説が流布され、信じ込んだ人々が感染症対策から遠ざかり、適切なケアやサポートを受けず、健康被害や死亡に至る事件も起きています。

 

一見すると、馬鹿馬鹿しくて信じられない言説も、人々の善意や危機感を入り口にして、医者や政治家さえ取り込んでしまうのです。中には、特定の民族を排除する運動や対立する政治思想への暴力的な抗議活動へつながってしまうこともあります。どんなに良い人の主張であっても、無批判に支持することは避けましょう。

 

【参考資料】

www.bbc.com

rollingstonejapan.com

gendai.ismedia.jp

 

医療技術に関する陰謀論

医療技術に関する陰謀論は、悪質な民間療法や代替医療、医療詐欺の宣伝によく見られます。現在、治らないと言われている病気や障害の「治療法」が公式に取り上げられないのは、患者や障がい者が利用する薬、施設、病院等が、不要なケアやサポートによって利益を得続けるためである……といった主張が主なものです。

 

特に、原因の解明に至っていないアトピーや長期にわたる抗癌剤治療が必要なもの、治療の対象ではない発達障害などに関して、度々見られる言説です。多くは疑似科学、ニセ医学と抱き合わせで流布され、標準医療への不信感を高め、適切な治療や療育から遠ざける問題が指摘されています。

 

また、ワクチンに関しては「予防よりも副反応のリスクが高いにもかかわらず、製薬会社の利権や政府による人口操作のために使い続けられている」という言説が広がっており、世界中の感染症対策に悪影響を及ぼしています。今後も注意する必要があるでしょう。

 

【参考資料】

gendai.ismedia.jp

www.livewalker.com

news.yahoo.co.jp

 

歴史上の事件に関する陰謀論

歴史上の事件に関する陰謀論は枚挙にいとまがありませんが、特に問題に思われるのは、特定の民族や特定の事件の被害者を貶める言説です。世界的に有名なものとしては、「ナチスによるユダヤ人虐殺はなかった」「強制収容所やガス室は存在しなかった」などのホロコースト否定派が挙げられます。

 

彼らは、ユダヤ人がドイツから多額の賠償金を得るために、ナチスによる大量虐殺を捏造したと主張することで、被害者とその家族を貶めます。生存者が必死に告白した証言も、自分の利益のために嘘をついたと言われます。

 

ホロコーストが歴史的な事実であることは、公開されている多くの資料や公文書から既に合意を得ていますが、これを「捏造である」とする陰謀論者は、圧倒的な証拠を無視、または歪曲して、自分たちの正しさを主張します。加えて、旗色が悪くなると論点のすり替えを多用します。

 

これは、「従軍慰安婦はなかった」「慰安婦は公娼に過ぎなかった」とする慰安婦問題否定派にも言えることで、その出来事に関する一つの事実を疑うことができれば、全ての証拠を否定できるように断言します。そして、歴史学的な合意を「自虐史観を植え付けるもの」と攻撃の対象にしてしまうのです。

 

ニセ医学をはじめとする疑似科学と同様、極端な「新事実」を主張するものは、まともな検証を行いません。先行研究が積み上げてきた証拠や資料にきちんと向き合わない態度は、無批判に支持するべきではないのです。

 

【参考資料】

encyclopedia.ushmm.org

 

senbonzakura.blog.jp

 

japan.hani.co.kr

 

スピリチュアル・ビジネス(似非スピ/キラスピ)

スピリチュアル・ビジネスは、「似非スピ」「キラスピ」とも呼ばれ、スピリチュアル好きな人たちからも問題視されています。「思いは現実になる」という《積極思考》や「成功者の思想や行動を模倣することで同じ効果が得られる」という《成功法則》など、多くの人に後遺症や金銭的被害をもたらしてきた自己啓発セミナーと共通するメソッドが根底にあります。

 

この界隈で多用されるのは、「私もあの人みたいになりたい」というマルチ商法でもお馴染みの「憧れを抱かせる」手法です。教祖や取り巻きは好きなことをして輝いているように見え、簡単な方法で、自分も同じように「幸せになれる」「キラキラした人間になれる」と思わされます。

 

そして、成功するためには自分の殻を破って、今まで我慢していたこと、怖くてできなかったことを実行するのが正しいと思わされ(思考コントロール)、仕事を辞めたり、家事を放棄したり、新しいビジネスを始めさせられます(行動コントロール)。臆病で自信のなかった人間が新しい挑戦を始めるという意味では良いことのように聞こえますが、その結果には誰も責任を持ってくれません。

 

さらに、「本当にこれでいいのか?」「失敗するのではないか?」というマイナスの感情はマイナスの結果を引き寄せると警告され、「私は幸せだ」「楽しいんだ」というプラスの感情を持ち続けるよう促されます(感情コントロール)。心配する家族や友人の声は、マイナスを引き寄せる言動ということで片付けられ、耳に入ってこなくなります(情報コントロール)。

 

このように、好きなことをしておしゃれをしたり、美味しいものを食べたり、お金を使うことに抵抗をなくすよう促されていくので、教祖の取り巻きはいつも「キラキラ輝いて」見えます。しかし、実際には貯金がなくなり、借金が増え、短期間に多くの取り巻きが変わっていくのです。

 

【参考資料】 

 

allabout.co.jp

 

引き寄せ

引き寄せ系のスピリチュアル・ビジネスは、「自分のしたことは自分に返ってくる」「良い感情は良い現実を、悪い感情は悪い現実を引き寄せる」といった内容で、一見そこまで悪いことを言っているようには感じません。

 

しかし、このメソッドから「お金は使えば使うほど返ってくる」「思い切れば思い切るほど大きな結果が得られる」という方向へ導いていき、高額セミナーやセッションに通わせ、信者から金品を巻き上げている人もいます。

 

また、引き寄せは「自分の身に起こることは全て自分が選んでいる」という考え方に基づくため*12悪い結果は全て自己責任になってしまいます。中には、病気や障害、虐待さえも本人が選んだから起きている……という主張まで見られます。

 

加えて、これらの教えを「心理カウンセラー」「メンタルカウンセラー」の肩書で流布する人もいるために、相談者がダメージを受けることもあります。不妊に悩む女性が「赤ちゃんを引き寄せる」ために胎内記憶界隈と結びついたり、波動系の水ビジネスや疑似科学商品にハマったりする一つのきっかけにもなっています。

 

引き寄せを信じる全ての人が、これらの問題を持っているわけではありませんが、殊にビジネスが絡んでくる場合は近寄らず、警戒した方が良いでしょう。

 

【参考資料】

note.com

gendai.ismedia.jp

wezz-y.com

wezz-y.com

 

子宮系

子宮系のスピリチュアル・ビジネスは、「女性は子宮をいたわることで富と健康と幸せが得られる」と謳い、「子宮を温めれば病気が治る」「子宮の血行を良くすれば運や人脈に恵まれる」など、子宮万能説を展開しています*13

 

「パワーストーンやジェムリンガを膣に入れれば、子宮が温まって調子が良くなる」という言説もありますが、もちろん医学的な根拠はなく、かえって炎症などの健康被害をもたらすリスクがあります。

 

また、悪い感情が子宮に溜まると運も健康も逃げてしまうと警告し、「子宮の声を聞いて自分に正直に生きる」よう訴えてきますが、不倫を推奨したり、がんばることをやめて奔放な生活をするよう勧めたり、無責任な主張も見られます*14

 

その結果、家族関係が崩壊したり、子どもが育児放棄の犠牲になったり、様々な問題が起きています。シンプルで手軽な方法によって幸せが手に入るかのような言説は、このような問題を抱えていることが多々あります。安易に飛びつかないことが大切です。

 

【参考資料】

www.cyzowoman.com

dot.asahi.com

wezz-y.com

wezz-y.com

 

ミニカルト

以上、様々なフェイクニュースや疑似科学、スピリチュアル・ビジネスについて紹介してきました。これらは、宗教カルト、商業カルト、思想・政治カルト、心理療法カルトに利用されやすい言説であり、家族間や小規模のコミュニティでミニカルト化する恐れもあります。

 

一見、そこまで深刻な問題に見えなくても、より強力な依存性薬物の入り口となる大麻のように、より被害が大きい破壊的カルトの入り口になってしまう危険があるのです。そして、気づかないうちに入り口が用意されているため、完全に避けることは不可能です。大切なのは、問題に気づいて距離を置きやすくするための正しい認識を地道に積み重ねることです。

 

もし、「極端な恐怖や危機感を煽り」「複雑な問題を一つの理由に結びつけ」「特定の方法が万能であるかのように謳い」「間違いを修正しない」言説・メソッドに支配されていることに気づいたら、安易に支持せず、速やかに誰かへ相談し、距離を置いてください。これをみんなで心がけることが、破壊的カルトに対するワクチンとなるでしょう。

 

【参考資料】

www.excite.co.jp

*1:ニセ科学入門参照。

*2:近藤誠医師のガン放置療法をスルーすべき理由⋯100年以上前のデータの説明では意味がないからです|院長ブログ|五本木クリニック参照。

*3:ホメオパシーによる被害者の情報 - warbler’s diary参照。

*4:7 「免疫力アップ」の話は怪しい。頭がすっきりする風邪の話。 - ほぼ日刊イトイ新聞参照。

*5:江島潔議員の質問の概要 | 梅光の会参照。

*6:子どもたちの教育に「ニセ科学」が忍び込んでいる事実をご存知か(伊与原 新) | ブルーバックス | 講談社(3/4)参照。

*7:トンデモ・疑似科学批判のある親学は何が問題か?発育障害に関する非科学的主張 - 知識連鎖参照。

*8:発達障害|病名から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省参照。

*9:EM菌が各地で「環境教育」として使われていることの問題 - wezzy|ウェジー参照。

*10:EMなどのニセ科学とどう向き合うか - 片瀬久美子参照。

*11:EMなどのニセ科学とどう向き合うか - 片瀬久美子参照。

*12:「スピリチュアルにハマった友人」に悩む、すべての人に言いたいこと(吉玉 サキ) | 現代ビジネス | 講談社(2/6)参照。

*13:小林麻耶もハマった? 「子宮系女子」のトンデモな実態 (2/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)参照。

*14:スピリチュアルにハマった妹――「子宮委員長はる」との出会いから「家庭崩壊」までの記録【前編】(2019/05/01 21:00)|サイゾーウーマン参照。