クリスマス演奏礼拝 2023年12月24日
- 案 内
- 招 詞 イザヤ書9:5
- 前 奏 Merry X'mas for you「もみの木」
- 祈 祷
- 聖 書 ルカによる福音書2:8〜14
- 演 奏 Laudate Dominum「全ての国よ、主を賛美せよ」
- 聖 書 ルカによる福音書2:1〜7
- 演 奏 聖歌667番「かいばのおけですやすや」
- (21)269番「飼いばおけにすやすやと」
- 聖 書 ルカによる福音書2:15〜20
- 会衆賛美 (旧)103番「まきびとひつじを」
- 聖 書 マタイによる福音書2:1〜8
- 演 奏 (21)272番「おやすみなさい」
- 聖 書 マタイによる福音書2:9〜15
- 演 奏 (21)261番「もろびとこぞりて」
- メッセージ
- 会衆賛美 (旧)106番「あらののはてに」
- 主の祈り (21)93―5A
- 献 金
- 祝 福
- 後 奏
案 内
メリー・クリスマス! ようこそいらっしゃいました。キリスト教では、日没から一日が始まるので、24日の夕方からキリストの誕生を記念するクリスマスが始まります。今年度も、コロナ禍に始まった有志による楽器演奏と、会衆による賛美をささげて「クリスマス演奏礼拝」を行います。
いわゆるコンサートではなく、自分にできる精一杯の音楽をささげて、喜びを分かち合う礼拝なので、どうぞ皆さんもご一緒に、賛美と演奏を味わいながら、祈りをささげていただけると嬉しいです。それでは、招きの言葉に耳を傾けましょう。
招 詞 イザヤ書9:5
ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた。ひとりの男の子がわたしたちに与えられた。権威が彼の肩にある。その名は、「驚くべき指導者、力ある神、永遠の父、平和の君」と唱えられる。
前 奏 Merry X'mas for you「もみの木」
最初に、ピアノの連弾による “Merry X’mas for you”「もみの木」の演奏に耳を澄まし、喜びを分かち合う準備をしましょう。
祈 祷
光を創造し、希望を与える神様。救い主イエス・キリストの誕生を記念するクリスマスの夜、こうして教会に集まれたことを感謝致します。また、配信を通して、礼拝に参加される方々とも、音楽を通して、喜びを分かち合うときがもたらされ、感謝致します。どうか今、全ての人に、あなたの恵みと祝福が、慈しみと真が、豊かに伝わりますように。飼い葉桶に眠る御子イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
*アーメンとは「本当にそうです」「そのとおりになりますように」という意味です。
聖 書 ルカによる福音書2:8〜14
*日本聖書協会の「ホームページ等への聖書の引用について」に基づき、聖書の引用を適切な範囲内で行うため、配信終了後に聖書箇所のみ記載し、本文をカットしています。該当する聖書箇所を「聖書本文検索」で「書名」と「章」まで入力し、「節」入力を省略すれば、章全体を参照できます。 |
演 奏 Laudate Dominum「全ての国よ、主を賛美せよ」
かつて、天使のお告げを受けた羊飼いは、生まれたばかりの救い主が、飼い葉桶の中に寝ていることを知りました。まともなベッドではなく、動物の餌箱の中に、赤ん坊が寝かされている。それは自分たちと同じく、泊まる家がないことを示していました。
彼らは急いで、赤ちゃんを探しに行きました。泊まる部屋のない家族が、突然、家畜小屋をあてがわれた夫婦が、どれだけ大変か知っていました。でも、同じ境遇の自分たちなら、助けられることがありました。
普段、野宿をするとき使っているもの、赤ちゃんが生まれたときに必要なもの、家の外で食べられるもの、それらを用意できました。その日、羊飼いたちは、単に、救いを待ち望む者ではなく、最も小さな者を助ける者となりました。
共に、救い主を探しに行った羊飼いたちを思い起こし、ヴァイオリンとピアノによる演奏を味わいましょう。Laudate Dominum「全ての国よ、主を賛美せよ」
聖 書 ルカによる福音書2:1〜7
*日本聖書協会の「ホームページ等への聖書の引用について」に基づき、聖書の引用を適切な範囲内で行うため、配信終了後に聖書箇所のみ記載し、本文をカットしています。該当する聖書箇所を「聖書本文検索」で「書名」と「章」まで入力し、「節」入力を省略すれば、章全体を参照できます。 |
演 奏 聖歌667番「かいばのおけですやすや」
(21)269番「飼いばおけにすやすやと」
かつて、救い主を身ごもったマリアとヨセフは、宿屋がいっぱいであるのを聞いて、まともな家で赤ちゃんが産めないことを知りました。本来は、人を泊める場所ではない、家畜小屋を案内され、そこで寝泊まりするよう言われました。
ヨセフは急いで、小屋を整え始めました。大工の家だった彼は、隙き間風が入らないように、体を横にできるように、そこにある板や藁を掻き集め、火事にならないよう火を起こし、マリアと赤ちゃんのために寝床を用意していきました。
マリアも親戚のエリサベトに教わったことを思い出して、赤ん坊をあやし、飼い葉桶の中で安心して眠れるように付き添いました。その日、マリアとヨセフは、単に、救いを待ち望む者ではなく、最も小さな者を抱えて、一緒に見守る者となりました。
共に、救い主の赤ちゃんをあやす、マリアとヨセフを思い起こし、グロッケンとピアノによる演奏を味わいましょう。聖歌の667番「かいばのおけですやすや」と讃美歌21の269番「飼いばおけにすやすやと」
聖 書 ルカによる福音書2:15〜20
*日本聖書協会の「ホームページ等への聖書の引用について」に基づき、聖書の引用を適切な範囲内で行うため、配信終了後に聖書箇所のみ記載し、本文をカットしています。該当する聖書箇所を「聖書本文検索」で「書名」と「章」まで入力し、「節」入力を省略すれば、章全体を参照できます。 |
会衆賛美 (旧)103番「まきびとひつじを」
天使のお告げを受けて、救い主の赤ちゃんを探しに行った羊飼いは、その家族が、どこにいるのか知りませんでした。「ベツレヘムの町にいる」ということ以外、詳しい場所は、天使から聞いていませんでした。
彼らは、ベツレヘムに着くと、家畜小屋がある家を一軒、一軒、訪ねて行きました。「お宅の家畜小屋に、赤ちゃんが生まれた若い夫婦は居ませんか?」「生まれたばかりの赤ちゃんと、若い夫婦を小屋に泊めてはいませんか?」
聞いた人は皆、心配します。旅先で部屋に泊まれず、屋外で、家畜小屋で、赤ちゃんを産んだ夫婦がいる。うちに泊まれとは言えないけれど、何かできることはないだろうか? そうだ、あの布を持って行ってあげてほしい。このパンをお母さんにあげてほしい。
赤ちゃんを見つけたら、どんな様子だったか知らせてください……その日、羊飼いから知らせを受けて、天使が話したとおりだったと聞いた人々は、単に、救いを待ち望む者ではなく、最も小さな者の無事を、一緒に祈る者となりました。
会堂の窓を開放しましょう。マスクをお付けいただき、旧讃美歌103番「まきびとひつじを」を歌います。式次第の6頁です。差し支えない方は、お立ちください。
聖 書 マタイによる福音書2:1〜8
*日本聖書協会の「ホームページ等への聖書の引用について」に基づき、聖書の引用を適切な範囲内で行うため、配信終了後に聖書箇所のみ記載し、本文をカットしています。該当する聖書箇所を「聖書本文検索」で「書名」と「章」まで入力し、「節」入力を省略すれば、章全体を参照できます。 |
演 奏 (21)272番「おやすみなさい」
かつて、東の方からやってきた、占星術の学者たちは、新しい王が生まれたことを星によって知りました。けれども、ユダヤ人ということ以外、その赤ちゃんがどこにいるのかは分かりませんでした。彼らは、ユダヤ人の首都エルサレムで、人々を訪ねて回ります。
エルサレムには、自分以外の王が生まれることを、誰よりも恐れているヘロデがいました。ヘロデに「メシアはどこに生まれることになっているのか」と聞かれた人々は、その子が殺されるかもしれないのに、「ユダヤのベツレヘムです」と答えてしまいました。
しかし、赤ちゃんを見つけたら、すぐに殺せるよう、学者たちに見張りをつける者はいませんでした。一緒に探しに行く家来はいませんでした。その日、エルサレムから学者たちを送り出した人々は、単に、救いを待ち望む者ではなく、最も小さな者のために、密かに抵抗する者となりました。
共に、ヘロデに狙われた赤ちゃんが、命を落とさないように、さりげなく見守っていた人々を思い起こし、ギターとピアノによる演奏を味わいましょう。讃美歌21の272番「おやすみなさい」
聖 書 マタイによる福音書2:9〜15
*日本聖書協会の「ホームページ等への聖書の引用について」に基づき、聖書の引用を適切な範囲内で行うため、配信終了後に聖書箇所のみ記載し、本文をカットしています。該当する聖書箇所を「聖書本文検索」で「書名」と「章」まで入力し、「節」入力を省略すれば、章全体を参照できます。 |
演 奏 (21)261番「もろびとこぞりて」
東方で見た星に導かれ、救い主と出会えた学者たちは、夢の中で、ヘロデが赤ちゃんに害をなそうとしていることを知りました。彼らは、下手すれば外交問題になるかもしれない中、ヘロデに逆らい、別の道を通って帰って行きました。
さらに、天使が夢でヨセフに現れ、ヘロデから子どもを守るため、エジプトへ逃げるよう言いました。エジプトは、かつてイスラエルの祖先を奴隷にして苦しめた、恐ろしい大国の一つでした。実は、占星術の学者たちも、イスラエルを滅ぼした大国のある、東の方の出身でした。
ヨセフとマリアは、かつて敵だった国の者が、時間を稼いでいる間、かつて敵だった国へ避難し、赤ちゃんの命を守りました。その日、イスラエルと敵対していた国の者は、単に、救いを待ち望む者ではなく、最も小さな者を、大胆に助けた者となりました。
共に、救い主の赤ちゃんを守るため、協力してきた諸国の民を思い起こし、ピアノによる演奏を味わいましょう。讃美歌21の261番「もろびとこぞりて」
メッセージ
会堂の電気を消して、キャンドルの明かりを灯し、あの日の夜に、思いを馳せましょう。
救い主イエス・キリストの誕生を記念して、みんなで喜びを分かち合う日。それが、クリスマスの意味ですが、こうやって、聖書を少しずつ読んでいくと、ちょっと不思議な気持ちになってきます。なぜなら、救い主が登場するシーン、初めて現れる場面を見ると、「人々を救う者」というより、「人々に守られている者」に見えてしまうからです。
なにせ、イエス様の誕生は、最初からピンチの連続です。母親のお腹の中にいるときは、容赦無く住民登録を命じられ、旅の途中で流産しても、おかしくない状況でした。移動中に、激しく揺れないよう気を遣って、ゆっくり進んでいったヨセフは、町に到着するのが遅くなり、宿を取ることができません。
しっかりとした壁もなく、ベッドもなく、家畜小屋で生まれた救い主は、布に巻かれて、飼い葉桶に寝かされて、何とか安眠できるよう、みんなに世話されて過ごします。後から駆けつけた羊飼いは、野宿をするのに必要なものや、産気づいて、食べ物を買うどころではなかった夫婦に、持ってきたパンを恵んだでしょう。
東から来た占星術の学者たちも、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげます。もし、これらの贈り物がなかったら、ヘロデの手から逃れるため、エジプトへ渡るための費用も作れなかったでしょう。おそらく、外国の言葉をしゃべれなかったヨセフとマリアは、それでも、救い主の赤ちゃんを守るため、必死に外国へ避難します。
色んな人たちの協力で、この小さな赤ちゃんは、あらゆる死の危険から守られて、生き延びることができました。人々を救うためにやってきたメシアは、人々に救われてきたメシアでもありました。こんなこと言うと、「人間が神を救うなんて、神の子を救うなんて、おこがましい」と叱られるかもしれませんが、イエス様は生涯にわたって、多くの人を頼りにされた方でした。
神の子なのに、洗礼者ヨハネのもとで、「洗礼を受けさせてほしい」と頼み、十字架につけられる前は、弟子たちに「ここを離れず、わたしと共に目を覚ましていなさい」と頼みました。復活した後は、自分を見捨てた者に対し、「わたしの羊を飼いなさい」と頼み、自分の復活を疑う者にも「行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい」と頼みました。
私についてきてほしい、私と一緒に居てほしい、私と共に歩んでほしい……実は、イエス様こそ誰よりもあなたのことを必要とし、あなたの助けを固く信じて、頼りにしているお方です。救いの完成に、あなたが必要だと呼んで、あなたに協力を頼む方です。たとえ、裏切ろうと、見捨てようと、突き放さずに会いに来て、やっぱりあなたが必要なんだと、手を掴んでくる方なんです。
不思議なことに、救いを待ち望む一人一人が、救い主にも必要とされています。ただ、助けられる者ではなく、ただ、励まされる者ではなく、救いの業を一緒に担う、共に軛を追う者へ、いつの間にか変えられています。マリアも、ヨセフも、羊飼いも、博士たちも、最初はただ、救いを待ち望んでいる者でした。待っているだけの者でした。
でも、この方は、待っている者を起き上がらせ、立っている者を歩き出させ、助けを呼ぶ者を、一緒に助ける者へ、新しく変えていくんです。一方的な関係で、終わらせない方なんです。本当の救いは、私たちが自分を情けなく思うまま、自分を愚かに思うまま、助けられて終わるものではありません。自分を信じている者に応え、新たに歩み出せたとき、私たちの救いは始まります。
だから、マリアは「お言葉どおり、この身になりますように」と言いました。だから、ヨセフはマリアを迎え、生まれた子に「イエス」と名付けました。だから、羊飼いたちはベツレヘムへ出発し、博士たちは星を見て、幼な子のいる家を探しました。救い主誕生の知らせは、一人一人を変えていきました。新たな出発をもたらしました。
今日、ここに集まった皆さんも、イエス様から頼りにされている一人です。「私がそんなはず……」「私を頼るなんて……」と思うなら、天使に身ごもったことを知らされたマリアを思い出してください。一度は離婚を考えた、ヨセフを思い出してください。ヘロデに王の誕生を告げてしまった、博士たちを思い出してください。「彼ら」は「あなた」でもあるんです。
クリスマスに礼拝へ行けず、教会の外で、この配信を見た方も、思い出してください。救い主が生まれたのは、立派な神殿の中でも、王宮の中でもありませんでした。まともな部屋でさえ、ありませんでした。あなたがいるところは、まさに、イエス様がお生まれになったところです。救い主は今日、あなたの腕の中で生まれたんです。
ピアノを、ギターを、オルガンを……グロッケンを、ヴァイオリンを……賛美と祈りを、心の声を……一人一人がささげた今、喜びを分かち合う民が、新たに生まれた日となりました。聖書は、今日のことをこう伝えています。「『見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。』この名は、『神は我々と共におられる』という意味である」……アーメン。
会衆賛美 (旧)106番「あらののはてに」
会堂の明かりをつけて、後ろの窓を開放しましょう。マスクをお付けいただき、旧讃美歌106番「あらののはてに」を歌います。式次第の10頁です。差し支えない方は、お立ちください。
主の祈り (21)93―5A
共に、イエス様が教えてくださった「主の祈り」を祈りましょう。
*イエス様が弟子たちに教えた最も基本的な祈りです。
献 金
ご準備のある方は、感謝の献金をささげましょう。献金は神様の恵みに対する感謝の応答です。教会の運営や地区・教区の働き、福祉や慈善活動への寄付に使われます。金額に定めはありません。ご準備のない方は、式次第に挟まれた献金袋を空のまま、献金箱へお入れください。
祝 福
共に、神様の祝福を受けましょう。
派 遣
いかに美しいことか、山々を行き巡り、良い知らせを伝える者の足は。平和を告げ、恵みの良い知らせを伝え、救いを告げよ。(イザヤ書52:7より)
祝 福
神がわたしたちを憐れみ、祝福し、御顔の輝きをわたしたちに向けてくださいますように。あなたの道をこの地が知り、御救いをすべての民が知るために。(詩編67:2〜3)
後 奏
以上で、クリスマス演奏礼拝を終わります。演奏や賛美をささげてくださった方、共に祈りをささげてくださった皆さんに、心から感謝を申し上げます。
なお、本日10:30からの礼拝と、ただいまの17:00からの演奏礼拝に出られなかった人のために、明日13:30から、神の祝福を分かち合う、パンと水を分け合う式「愛餐式」を中心とした、クリスマス祈祷会を行います。
配信を見られている方で、明日なら出られるかな、出てみたいな、という方は、どうぞ気軽にお越しください。本日は寒い中、教会にお越しくださり、改めて感謝致します。
どうぞ、礼拝堂の左右から、外へ出られる階段につながっているので、三密を避けて、左右両方からお帰りください。賛美歌の拡大コピーが挟まれた冊子は、お帰りの際、受付へお返しください。それでは皆さん、良いクリスマスを!