日曜礼拝 2022年6月19日
案 内
華陽教会では、マスク・消毒・換気・加湿・三密回避の座席調整をした上で、時間を短縮して礼拝に集まっています。本日から、3回目のワクチン接種を受けていない人に関しても、感染症対策をした上で集まれるようにしています。共に今、教会にいる人も配信を見ている人も、互いのために祈りを合わせ、聖書の言葉を味わいましょう。
前 奏
(*奏楽者は牧師の案内のあと、前奏を弾き始めます。司式者は前奏の終わり頃に講壇へ立ち、会衆を招く準備をします。招詞の聖書箇所は読み上げる必要はありません。網かけ部分は司会が読むところ、四角部分は会衆が立つところです。(かっこ)は会衆の様子を見て省けるときは省きます。)
招 詞
恵みと慈しみの主よ、わたしに答えてください/憐れみ深い主よ、御顔をわたしに向けてください。(詩編69:17)
讃美歌
マスクをしたままで、旧讃美歌519番「わがきみイェスよ」1節、3節を歌います。諸事情でマスクを外している方は、歌うのをご遠慮いただき、心で賛美を合わせましょう。
お祈り
(ご着席ください)共に祈りを合わせましょう。
◆愛と力の源である、私たちの神様。今日もまた、日曜日の礼拝を始めることができ、感謝いたします。どうか今、ここに集まった人たちと、自宅で、施設で、職場で、屋外で、あなたの言葉を受けようとしている人を祝福してください。
◆私たちの友なる神様。私たちはこの一週間、思いと言葉と行いによって罪を犯し、あなたを悲しませてしまいました。どうか今、私たちが傷つけた人、怒りをぶつけた人を癒し、回復させてください。
◆私たちの母なる神様。私たちはこの一週間、自分自身も傷つけられ、痛みと苦しみを覚えてきました。どうか今、私たちの心と体の傷を癒し、必要な気づきと助けを送り、新しい変化をもたらしてください。
◆私たちの父なる神様。あなたはここにいる一人一人を導き、あなたに立ち帰らせてくださいます。全ての罪から清め、永遠の命を受け継がせてくださいます。どうか今、心を乱す様々な事柄に惑わされず、あなたの声を聞かせてください。
◆人と人との間におられる、イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
聖 書
聖書の言葉を聞きましょう。マルコによる福音書1:29〜34、使徒言行録4:13〜20(新共同訳より抜粋)
*日本聖書協会の「ホームページ等への聖書の引用について」に基づき、聖書の引用を適切な範囲内で行うため、配信終了後に聖書箇所のみ記載し、本文をカットしています。該当する聖書箇所を「聖書本文検索」で「書名」と「章」まで入力し、「節」入力を省略すれば、章全体を参照できます。交読詩編も同様に後からカットしています。 |
讃美歌
マスクをしたままで、讃美歌21の528番「あなたの道を」を歌います。諸事情でマスクを外している方は、歌うのをご遠慮いただき、心で賛美を合わせましょう。
メッセージ
今回、皆さんと読んだ2つの聖書箇所には、神の子である救い主イエス・キリストについて、「話さないではいられない」存在が描かれています。一つは、マルコによる福音書に出てきた多くの悪霊……もう一つは、使徒言行録に出てくるペトロとヨハネをはじめとするイエス様の弟子たちです。
どちらも、イエス様によって、または「イエス・キリストの名」によって、病気にかかった人が癒やされ、悪霊に取りつかれた人が助けられた直後の出来事です。マルコによる福音書では、イエス様が初めて、人から悪霊を追い出したときの様子が1章21節〜28節に記されています。
「そのとき、この会堂に汚れた霊に取りつかれた男がいて叫んだ。『ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は分かっている。神の聖者だ。』……」皮肉なことに、イエス様が何者か、最初に言い表したのは、彼らを苦しめている汚れた霊、悪霊たちの言葉でした。
悪霊が警戒心を見せる、正体を告げて恐れ始める……これほど、自分が神から遣わされた独り子であると、人々に証明する良い機会はありません。「そのとおり、わたしはお前たちを滅ぼすために遣わされた、神の聖者だ。お前たちが恐れる救い主、メシアとは私のことだ!」……このように、決め台詞が続いたって、おかしくありません。
ところが、イエス様の口から出てくるのは、悪霊の言葉を遮る台詞でした。「黙れ。この人から出ていけ」……さらに、この後も多くの悪霊を人々から追い出しますが、イエス様は一貫して、「悪霊にものを言うことをお許しにならなかった」とあります。裏を返せば、悪霊はイエス様と直面する度、叫ぼうとしたわけです。
「お前の正体は分かっている! 神の聖者だ!」「お前がどこから来て、何をしに来たのか知っている!」……相手の優位に立とうとして、あるいは交渉しようとして、話さないではいられない、悪霊たちの姿が描かれます。一方、使徒言行録では、イエス様に救われた弟子たちが、見たこと、聞いたことを「話さないではいられない」様子が描かれます。
話せばかえって不利になる、議員や長老に目をつけられて、裁判にかけられて、下手すれば処刑されてしまう……そんな状況でなお、イエス様がみんなを救うために来てくれたこと、イエス様を信じる信仰によって、新しい命が得られることを、弟子たちは人々に語っていきます。
どちらも、イエス様が何者か、何をしにこの世へ来られたか、言い表そうとしていますが、両者は対照的に描かれます。当然、信仰者は後者でありたいと望みます。イエス様に敵対するためではなく、イエス様を告げ知らせるために、良い知らせを伝えるために、話さないではいられない者になりたいと、願い、憧れ、期待します。
しかし、同時に「話さないではいられないほど、自分の信仰は強くない」と思わされることもしょっちゅうです。それどころか、「私が話したら間違って伝わるかもしれない」「イエス様が何者か、理解している自信がない」「イエス様について、自分が話していいとは思えない」……そうやって立ち往生することも珍しくはありません。
正体は分かっている。神の聖者だ……私が相手していいような方じゃない。私が口にしていいような方じゃない。どうぞ、かまわないでください。他の人が、あなたについてお話しします。私よりもふさわしい人が、あなたに仕えます。あなたは私を遣わすような方ではありません。
悪霊にそう言わせる自分が、どこかにいるかもしれません。しかし、イエス様はそうやって、私たちが離れようとすることを、自分なんて、ということをお許しになりません。悪霊を追い出して、その人に見たこと、聞いたことを語らせてしまいます。私に、イエス様が訪れた。私も、神の子の仲間にされた……と。
反対に、誰かへ積極的に、イエス様について語るとき、いつの間にか、悪霊と同じような態度に陥っていることもあります。正体は分かっている。イエス様がどこから来て、何をしに来たか、私は正しく理解している。イエス様を知りもしない人、イエス様を正しく理解してない人へ、私からちゃんと教えてあげよう。この方は神の聖者だ……と。
ところが、イエス様について知っている、分かった気になっている私たちへ、イエス様は、ものを言うことをお許しになりません。真理を悟った先生のように振る舞おうとする私たちへ、驚きと戸惑いをもたらします。私が受け入れられない人を受け入れて、私が切り捨てる人を掬い上げ、ショックを受けた私に言わせます。
これはいったいどういうことだろう……? イエス様とはどういう方なのだろう……? もはや神に見捨てられたと思っていた、足の不自由な男を立ち上がらせ、入るのを拒まれていた神殿の境内で賛美を歌わせ、一度も直接会ったことのないキリストの名をほめたたえる者に変えてしまったこの方は、どういう方なのだろう……?
もう一言で、イエス様の正体を表すことはできません。どう伝えるのが正解かなんて分かりません。悪霊の口は閉ざされ、私たちの口が開かれます。驚きと、戸惑いと、喜びと、発見が、まとまらない言葉で出てきます。わたしたちは、見たことや聞いたことを話さないではいられません。私の知らないイエス様と、新しく出会っていくからです。
共に、互いの口から語られる、イエス・キリストと出会いましょう。あなた自身を遣わした、イエス・キリストを伝えましょう。
讃美歌
オンライン賛美歌3番「閉じこもる私たちに」(©︎柳本和良)を歌います。オンライン賛美歌の楽譜は、著作者の許可を得て掲載しています。
紹 介
本日も、初めて礼拝に来られた方、配信を見られた方、久しぶりに参加された方と、一緒に礼拝にあずかれたことを感謝致します。受付でご了承いただいた方のみ、配信終了後にご紹介させていただきます。ぜひ、これからも一緒に礼拝へ出られると嬉しいです。
とりなし
共に、神様から委ねられた、とりなしの務めを果たしましょう。オンライン讃美歌の後ろから2ページ目をご覧ください。
司会:神様、あなたは祈りに応えて恵みを与えてくださいます。どうか今、わたしたちがささげる祈りをお聞きください。
司会:世界の国民と政府のために祈ります。
会衆:主よ、政治に携わる人々に、知恵と勇気と良心を与え、全ての場所に、自由と平和をもたらしてください。
司会:世界に広がる全ての教会のために祈ります。
会衆:主よ、教会を聖霊によって力づけ、その信仰を新たにし、私たちの一致と結びつきを強めてください。
司会:教会員のために祈ります。
会衆:主よ、私たち全てを、御言葉によって豊かに養い、あなたの愛と平和を伝える者として送り出してください。
司会:今日ここに出席できなかった人のために祈ります。
会衆:主よ、病気や衰え、仕事や様々な事情のために、ここに見えない人たちを、あなたが癒し回復してください。
司会:身近な人のために祈ります。
会衆:主よ、私たちの家族や友人、仲間たちが、あなたの愛を知れますように、私自身を用いてください。
司会:幼稚園、教会学校、地域の子どもたちを覚えて祈ります。
会衆:主よ、子どもたちの健康と安全を守り、疲れを癒し、安らぎと成長をもたらしてください。
司会:苦しんでいる人のために祈ります。
会衆:主よ、病気や怪我、悩みや苦しみを抱える人たちに、あなたからの平安と、必要な助けを与えてください。
司会:今も生きておられ、とりなしてくださる方、主イエス・キリストのお名前によって祈ります。
一同:アーメン。
主の祈り
イエス様が教えられた『主の祈り』を祈りましょう。讃美歌21の93-5A。(オンライン讃美歌の裏面をご覧ください)
主の祈り93-5A
天にまします我らの父よ。
願わくは御名をあがめさせたまえ。
御国を来たらせたまえ。
みこころの天になるごとく、地にもなさせたまえ。
我らの日用の糧を今日も与えたまえ。
我らに罪を犯すものを我らが赦すごとく、我らの罪をも赦したまえ。
我らを試みにあわせず、悪より救いだしたまえ。
国と力と栄えとは、限りなく汝のものなればなり。
アーメン。
日本聖公会/ローマ・カトリック教会共通口語訳
天におられるわたしたちの父よ、み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり、地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を、今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください。
国と力と栄光は、永遠にあなたのものです。アーメン。
献 金
感謝の献げ物として献金をします。クリアファイルに挟まれた封筒をご利用ください。(初めての方は、金額に定めはありません。持ち合わせのない方は、空のまま封筒をお入れください)
献金の祈り(例)
変化と回復をもたらす私たちの神様、あなたから受ける言葉によって、私たちは新しく生かされます。今から後、私自身の生き方が変えられていくしるしとして、ここにささげた供え物を受け入れてください。主イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
讃美歌
マスクをしたままで、献金の讃美歌512番「主よ、献げます」の3節を歌いましょう。
讃美歌
オンライン賛美歌10番「祝福」を歌いましょう。(A)の部分は牧師が会衆に向かって、(B)の部分は会衆が牧師に向かって交互に歌い、お互いへ神の祝福を宣言しましょう。
祝 福
共に、神様の祝福を受けましょう。
派 遣
いかに美しいことか、山々を行き巡り、良い知らせを伝える者の足は。平和を告げ、恵みの良い知らせを伝え、救いを告げよ。(『讃美歌21』93-6 ④ イザヤ書52:7より)
祝 福
平和と、信仰を伴う愛が、父である神と主イエス・キリストから、兄弟(姉妹)たちにあるように。恵みが、変わらぬ愛をもってわたしたちの主イエス・キリストを愛する、すべての人と共にあるように。(エフェソの信徒への手紙6:23〜24)
報 告
本日も教会に集まって、また配信を通して礼拝にご参加くださり、ありがとうございます。先週の日曜礼拝は、教会に集まった19名、同時に視聴された11名、計30名が参加されました。後から配信や原稿を見て、祈りを合わせてくださった方も感謝いたします。
岐阜県の病床使用率が20%を切ったことを受けて、本日から3回目のワクチン接種を受けていない人も、全ての人が「三密を避けた会衆礼拝」に集まれるようにしています。また、今週から水曜日の聖書研究祈祷会も、2階集会室での分かち合いを再開します。
聖餐式、愛餐式の再開については、7月に入るまで感染動向の様子を見ながら、追って判断し、アナウンスします。引き続き、マスク・消毒・換気・加湿・三密回避などの感染症対策にご協力ください。また日曜日まで、皆さん一人一人に神様の平和がありますように。