2018-01-01から1年間の記事一覧
聖書研究祈祷会 2018年9月12日 【なぜ善人を試すのか?】 幸福な生活を送っていた何の罪もない人に、突然わけの分からない災難が降りかかる……ヨブ記に記された出来事は、いくつもの衝撃を私たちに与えます。正しい人が不幸を与えられる。それに耐えるよう求…
礼拝メッセージ 2018年9月9日 【喜んで与えられない】 不承不承ではなく、強制されてでもなく、こうしようと心に決めたとおりに、喜んで与える人になりなさい……パウロが書いた手紙は、私たちにこう勧めてきます。これはもともと、コリント教会の人々へ、困窮…
聖書研究祈祷会 2018年9月5日 【それは誘惑だ】 「お前たちは罰を受けるんだ」……そう言ってやりたい相手が皆さんにはいるでしょうか? 私にはいました。子どもの頃、中学2年生の終わりに、私は父の転勤で九州から本州へ引っ越すことになりました。仲の良かっ…
礼拝メッセージ 2018年9月2日 【どうして呪ったの?】 「呪われるがよい」という言葉、非常にショックを与える言葉、それをガラテヤの信徒への手紙に書きなぐったのは、キリスト者を迫害する者でも攻撃する者でもなく、愛と平和を宣べ伝えているはずの宣教者…
礼拝メッセージ 2018年8月26日(於:田瀬教会) 【愛のハードルが高すぎる】 世の中で最も崇められているもの、憧れられているものがあるとすれば、それは「愛」でしょう。ヒット曲の多くは、愛にまつわる詩が歌われています。映画や小説には、ラブロマンス…
礼拝メッセージ 2018年8月26日(於:華陽教会) 【愛がなければ価値はない?】 「善人と偽善者との違いは何か?」と聞かれたら、「そこに愛があるか否かだろう」と返されることが、最も多いと思います。愛がなければ、どんな善行も自分勝手な行いにしかなら…
聖書研究祈祷会 2018年8月22日 【単純に美しくはない話】 旧約聖書の中で、ルツ記ほど人々に愛された話はないかもしれません。夫を失った嫁と息子を失ったしゅうとめ……その2人が互いを思いやり、互いの幸せのために行動する、非常に美しい話です。ところが、…
礼拝メッセージ 2018年8月19日 【捨てられたイスラエル】 神様に見捨てられた……と感じた経験はあるでしょうか? イスラエルの民は少なくともこれを二度経験します。一つは、アッシリアによって北イスラエルが滅ぼされたとき、もう一つは、バビロニアによって…
聖書研究メッセージ 2018年8月15日 【女と男の問題】 女と男の問題……そんなついつい聞き耳を立ててしまうスキャンダラスな話が、士師記13章から16章にかけて描かれる、サムソン物語のクライマックスに出てきます。通常、「英雄の悲劇」として読まれている箇…
礼拝メッセージ 2018年8月12日 【新しい生き方】 「クリスチャンは、みんなこういう生き方をしているのですか?」……そう聞かれたら困ってしまうことが、今読んだエフェソの信徒への手紙に書かれていました。神様を信じる前の生き方ではなく、神様を信じた後…
聖書研究祈祷会 2018年8月8日 【美しく語られる犠牲】 誰かのために自らの命を犠牲にする……その行動に対し、私たちは美しさを感じます。アニメや映画に出てくるヒーローが、自分を犠牲にしてでも誰かを守る、その人の命を救う……そんな姿に私自身、憧れを感じ…
礼拝メッセージ 2018年8月5日 【家族と平和】 平和について語るとき、「家族」という言葉ほど便利なものはありませんでした。私たちが「争いのない平和な世界」と聞いてまず思い浮かべるのは、家族と平和に過ごせる世界です。お父さんとお母さんが喧嘩しない…
聖書研究メッセージ 2018年8月1日 【侵略戦争】 聖書の中には、数多くの血生臭い話が出てきます。特に、ヨシュア記以降は戦争の記事が一気に増えます。イスラエルの民は、エジプトからカナンの地に移住する際、そこにいた先住民と繰り返し衝突してきました。…
礼拝メッセージ 2018年7月29日 【獅子の子落とし】 「獅子の子落とし」という諺があります。皆さんも一度は耳にしたことがあるでしょう。簡単に言えば、ライオンは子どもが生まれて3日経つと、我が子を深い谷へ投げ落とし、生き残った子だけを育てるという言…
礼拝メッセージ 2018年7月22日 【お前は要らない】 「お前は要らない」……たったひと言で致命的なダメージを与える言葉、大切な仲間から絶対に聞きたくない言葉、私たちが最も恐れている言葉です。似たような意味を持つ言葉がいくつかあります。「うざい」「…
お題「最近気になったニュース」 2018年7月18日 前回、破壊的カルトの記事を挙げてから10日ほど後に、オウム真理教の教祖および幹部7名の死刑が執行されたニュースを見て非常に驚きました。 あれからたくさん気になるニュースを見聞きしましたが、今回は、…
聖書研究祈祷会 2018年7月18日 【立ち止まる恐怖】 私たちは大いなる脅威を前にしたとき、足のすくむ思いがします。特に、四方八方から何かが自分に襲いかかりそうなとき、とにかくその場から逃げ出したいと感じます。私にとって、その最初の記憶は、夜中の…
礼拝メッセージ 2018年7月15日 【手紙が連想させるもの】 先ほどのパウロの手紙の終わりには、印象に残る言葉が書かれていました。「わたしたちは人を欺いているようでいて、誠実であり、人に知られていないようでいて、よく知られ、死にかかっているようで…
聖書研究祈祷会 2018年7月11日 【これは罰ですか?】 以前、私が伝道師をしていた東京の教会で、私が赴任する前に起こった騒動について、何度か聞く機会がありました。それは、東日本大震災直後の話でした。ある日、ドイツから来られたキリスト教会の一団が…
礼拝メッセージ 2018年7月8日 【群衆を避けるイエス様】 見えない人が見えるようになる話、盲目の人が癒される話……心温まる良い話のはずなのに、私たちは最後の言葉で微妙な気持ちになってしまいます。「この村に入ってはいけない」……不思議ですよね。盲人が…
【LGBTって何?】 この記事では、キリスト教と性の話、特にLGBTsついて取り上げようと思います。記事タイトルでは、この話題について気になった人が、検索で見つけやすいように「キリスト教とLGBT」としていますが、LGBTに限らず、もう少し幅広い人たちにつ…
聖書研究祈祷会 2018年7月4日 【新来者の体験】 日曜日、教会を初めて訪れた人が入り口の前で立ち止まりました。その日の聖書箇所、メッセージのタイトル、メッセンジャーの名前が書かれた看板の横に、こんなプレートがかかっていました。「どなたでもご自由…
礼拝メッセージ 2018年7月1日 【伝統に従う教会】 スカートを履くことが嫌で嫌でたまらない女の子がいました。彼女は小学校の間、一度も自分からスカートを履いたことはありませんでした。しかし中学校にあがったら、女子はみんなスカートの制服を履かなけれ…
今週のお題「チョコミント」<雑談>2018年6月27日 チョコミント……それはキリスト教とはあまり関係がないように思われるお菓子の一つである。 しかし、実はキリスト教と切っても切れない関係が存在する……という話は特に聞かない。 なにせ、チョコミントの発…
聖書研究祈祷会 2018年6月27日 【選ばれる期待】 「神様が私へ牧師になるよう言ったのは……」ある先輩の牧師が続けました。「私が一生懸命聖書を読んでいたからでも、真面目に福音を宣べ伝えようとしていたからでもないんだ。むしろ私は、神学校を卒業するギ…
<雑談>2018年6月25日 今回は「破壊的カルトの見分け方」と「どれだけカルトに気づきにくいか」という話をしようと思います。 少し前に、こんな記事を載せました。 bokushiblog.hatenablog.com すると、色んな方がSNSでシェアしてくださった他、いつの間に…
礼拝メッセージ 2018年6月24日 【ギョッとする計画】 今日は日本基督教団創立記念日であり、同時にこの後、私の就任式が行われます。そんな日に、なんてところを話すのだろう! と思われたかもしれません。教団の出版局から発行されている『信徒の友』をご覧…
<雑談>2018年6月22日 【怪しいアカウントにフォローされたら】 どうも、日本基督教団華陽教会で牧師をしている柳本伸良です。 今回は、SNSにおける破壊的カルトの被害拡大を防ぐための話をします。 目次 【怪しいアカウントにフォローされたら】 【破壊的…
聖書研究祈祷会 2018年6月20日 【偶像礼拝】 イスラエルの民がエジプトから脱出し、神様から約束されたカナンの地に入る直前、モーセの最後の説教が語られました。モーセは、民と一緒にヨルダン川を渡って、約束の地に入ることが許されていなかったからです…
礼拝メッセージ 2018年6月17日 【罰を受ける話】 「見えなくなる」というタイトルのとおり、今日のメッセージは、ある人の目が見えなくされる話です。普段皆さんが、自分の身に起きてほしいとは思わないこと。自分とは関係ない話であってほしいと願うところ…